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株式会社LIXIL

東日本大震災の被災地で供与を終えた仮設住宅の窓などを再利用した「東京2020 復興のモニュメント」制作

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株式会社LIXILは、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委員会)、東京都、東京藝術大学、岩手県、宮城県、福島県と共同で、「東京2020 復興のモニュメント」を制作します。このモニュメントは、「被災地と世界を結びづける」というコンセプトのもと制作され、LIXILは東日本大震災の被災地で供与を終えた仮設住宅の窓などを素材として提供します。

東京2020大会は、「復興オリンピック・パラリンピック」とも位置づけられています。東日本大震災の被災地では、復興が進むとともに避難所から仮設住宅の入居を経て、恒久住宅への移転が進み、役目を終えた仮設住宅が増加しています。

仮設住宅の建設に必要な窓を製造し被災地に届けてきたLIXILは、これらの供与期間が終了した仮設住宅の窓などのアルミ建材を再利用し、「東京2020 復興のモニュメント」の素材として提供することで、仮設住宅の入居者や建設に携わった人々の想いを形にして残し、未来へとつないでいきます。

またモニュメントには、被災地の中高生によって震災時に世界から被災地に届けられた支援に対する感謝や大会に出場する選手への応援メッセージ等が施され、大会関連施設に設置されます。大会後には、応援への感謝として東京2020オリンピック・パラリンピックに参加する選手等のサインがモニュメントに施され、大会レガシーとして被災地に寄贈される予定です。

今後、「東京2020 復興のモニュメント」は、東京藝術大学の学生らによってデザイン案が検討され、被災地の中高生が参加するワークショップにてデザイン決定、制作されます。

<武藤敏郎 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 事務総長コメント>
組織委員会では、「被災地の復興」を大会の大きなコンセプトのひとつとして、被災地の魅力を伝えるとともに、スポーツの力が「心の復興」に貢献する様子を発信し、レガシーとして未来に継承することを目指しています。この度、LIXIL様のご協力のもと、東京2020 復興のモニュメントを、被災地の仮設住宅で使用したアルミ建材をリサイクルした再生アルミで制作することとなり、大変嬉しく思います。

<参考資料>
■「東京2020 復興のモニュメント」プロジェクト概要
1.コンセプト
「感謝・応援~支援への感謝や選手への応援の気持ちを伝える~」(被災地⇒世界)
「感謝・感動~応援への感謝やスポーツのもつ力を被災地に届ける~」(世界⇒被災地)

2.プロジェクトの流れ(予定)
1. 被災三県(岩手県・宮城県・福島県)より、役目を終え解体された仮設住宅から窓などを回収。
2. 被災三県の中高生を各県1回ずつ集めて、東京藝術大学の学生が主導するワークショップを実施し、世界への感謝・選手への応援を込めたメッセージを作成。
3. ワークショップでデザインしたメッセージを東京藝術大学の学生が鋳造等加工しモニュメントを制作。
4. 東京藝術大学によって被災三県ごとの3体のモニュメントを作成し、大会期間中“復興オリンピック・パラリンピック”の象徴として大会関連施設に展示。
5. 大会後、選手のサインがデザインプレートになりモニュメントに加えられ、被災三県にそれぞれ設置される。

参考URL:https://www.lixil.co.jp/feel_the_moment/2020monument

■仮設住宅の窓などからモニュメントの素材となるまで

1.地元自治体・地場業者との協議
供与期間が終了した仮設住宅のアルミ建材回収については、被災地の仮設住宅を管理する自治体に申し出を行い、回収の場所や数量を協議・決定したうえで許可を取得しました。また、自治体の計画に基づき、既に仮設設住宅の解体が進められている中で、「素材の製造」のために別途アルミ建材を回収することから、解体を担当する地場業者との協議も実施しました。

2.窓などのアルミ建材の回収
モニュメントの素材の製造に向け、被災三県(岩手県・宮城県・福島県)の仮設住宅から窓・ドア・風除室のアルミ部分を回収しました。モニュメントの素材製造に向け、被災地の仮設住宅824戸から窓・ドア・風除室のアルミ部分を回収しました。

3.窓などのアルミ建材の選別・輸送
取り付け用のビスなど一部は、仮設住宅の窓などに使わせているアルミと素材が異なります。異物が混じるとモニュメント用素材の品質に影響が出るおそれがあるため、回収後に全て除去しました。その後、取り扱いしやすい形にプレスし、素材の製造工場に輸送しました。

4.モニュメントの素材となるビレットの製造
モニュメントの素材製造は茨城県にあるLIXIL下妻工場で実施されました。被災地から運ばれた仮設住宅の窓などを熔解し、成分分析を行った後、ビレット(金属塊)を鋳造しました。

【 被災から迅速に復旧し、住宅用建材を作り続けたLIXIL下妻工場】
モニュメントの素材となるビレットは、茨城県にあるLIXIL下妻工場で製造されました。LIXIL下妻工場は、原材料からアルミ合金の鋳造・押出・表処・加工を一貫して行なえる、アルミサッシ建材の生産拠点です。東日本大震災では被災したものの迅速復旧し、仮設住宅の窓などを生産しました。

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