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香港警官 無抵抗な座り込み市民に暴行

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10月15日(水)未明、香港で警察が座り込みをする市民の排除を進める最中、ソーシャルワーカーの曾健超さんが警官6人から暴行を受けた。その後、警察の手で病院へ行ったが、曾さんはいまだに身柄を拘束されており、治療後には取り調べが再開されるという。取り調べを受けるべきは、無抵抗の市民に暴力をふるった警官の方であり、曾さんは直ちに解放されるべきである。

10月15日午前3時ごろ、曾健超さんは警官6人に連れ出され、両手を後ろ手に縛られ、人気のない路地に連れ込まれた。地面に引き倒され、膝を抱えて身体を丸める曾さんを、警官たちは繰り返し殴った。一部の警官は傍観していた。

この様子を撮影した地元テレビ局の映像は、ニュースで流された。
https://www.youtube.com/watch?v=LvsrEF3gp-U

これは、警官に無抵抗な男性に対する悪意に満ちた暴力ではないか。「自分たちは法の適用を受けない」と思っている警官がいるのは情けない限りだ。この事件を早急に捜査し、暴力行為に関わった警官を全員、起訴すべきである。

曾さんを支援する弁護士によると、曾さんは当初、警官を威嚇したとして逮捕された。その後、容疑は違法集会の開催と警察官の公務執行妨害に変わった。曾さんはいまだに身柄を拘束されており、治療を受けた後、取り調べが再開されるという。

警官隊は今回の排除行動でも、座り込みをしている多くの人びとに催涙スプレーを使用した。警察発表では45名が逮捕された。

アムネスティは香港警察が自制して、違法に武力行使をしないよう強く求める。そして、表現・集会の自由の権利を行使しただけで拘束されているすべての人を、即時かつ無条件に釈放すべきである。

警察は今週、抗議をする人びとが座り込みをしている一帯を縮小しようと、彼らが築いたバリケードを撤去する作戦を強化している。 

(写真:曾健超さんはこの直後に警官から暴行を受けた。(C)PHILIPPE LOPEZ/AFP/Getty Images)

▽アムネスティ日本は香港警察に対して違法な実力行使をやめるよう求めるオンライン署名を実施しています。
bit.ly/1oLPeYo

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