トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

栗田工業株式会社

ISSで軌道上実証を終え地球に帰還した「水再生システム」の分解調査・解析を完了

このエントリーをはてなブックマークに追加

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦、以下「当社」または「クリタ」)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)により実施された国際宇宙ステーション(ISS)での軌道上実証(*1)を完了し、地球へ帰還した「水再生技術実証システム」(以下「本システム」)について、微小重力下での運転に伴う劣化や特性の変化などの確認を目的とする分解調査と解析を実施しました。また、これら一連の作業を完了後、その結果をJAXAへ報告しました。

本実証は、2011年にJAXAと当社との間で将来型水再生システムの検討に関する共同研究契約を締結してスタートしました。その後当社は、宇宙機内で発生する水分(尿)を回収して飲用可能なレベルの水質に再生処理する本システムの開発を受注し、2019年にJAXAへ納品しました(*2)。同年(2019年)にISS「きぼう」日本実験棟に向けて打ち上げられ、2023年までの約4年間にわたり、当社の地上からの技術支援のもと、JAXAによる軌道上実証が行われました(*3)。本装置は想定どおりの性能を発揮し、微小重力環境下における水処理特性について有益な知見を多く得ました。

本装置は、実証終了後の装置内部の変化を今後の宇宙開発に活用するというJAXAおよび当社の意向を踏まえ、昨年(2025年)5月に地上に帰還し回収されました。本装置は総重量100kgを超え、JAXAの大型装置として初めて地上に帰還したものとなります。回収後は、クリタグループの研究開発拠点「Kurita Innovation Hub」(KIH;東京都昭島市)において、当社開発担当者による本システムの分解調査等が行われました。

その結果、微小重力環境では、システム内部で水や気泡が地上とは異なる独特の挙動を示していたことや、当初の想定を上回る4年超という長期間の軌道上運用による部品の劣化や周辺機器への影響など、設計と運用の両面から検討すべき課題が明らかになりました。クリタは、このたびの実証で得られた知見を、宇宙における水回収・再生に係る技術開発などへ活かしていきます。

ISSから帰還した水再生システム

クリタグループは、宇宙開発に携わるさまざまな官民学と協業することで、宇宙分野における水の回収・精製技術の開発や持続的な宇宙での水インフラの構築を通じ、宇宙における新たな価値創造と、人類の活動領域拡大に貢献してまいります。また、宇宙分野における研究開発などで得られる知見を活用して、地球上における社会や産業の課題解決に寄与できるソリューションを創出・提供することにより、持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。

注)
*1: 地上から高度100~数千kmの地球周辺の宇宙空間を指す。
*2: 2019年7月24日付当社ニュースリリース「国際宇宙ステーション/「きぼう」日本実験棟向け「水再生技術実証システム」をJAXAに納入 ~2019年内に「きぼう」日本実験棟での実証試験を開始予定~」参照。
*3: 2024年3月12日付当社ニュースリリース「当社の水再生システムの宇宙実証完遂に対し、JAXAから感謝状を受領」参照。

<参考URL>
宇宙の水|栗田工業|クリタグループ

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をXで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事