- 世界有数のテクノロジーイベントにて革新的なモビリティソリューションを披露
- 展示ハイライト:カスタマイズ可能なディスプレイ、安心のトレーラーマニューバリング、ソフトウェア定義車両向けのスケーラブルな電気/電子(E/E)アーキテクチャ
- 安全、エキサイティング、コネクテッド、自動運転をテーマに、未来のモビリティをご体験ください。
本プレスリリースは、現地時間2025年12月9日にドイツ・フランクフルト / アメリカ・アーバンヒルズで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。
コンチネンタルグループのオートモーティブ部門から独立したAUMOVIOは、2026年1月6~9日にラスベガスで開催される、世界で最も注目されているテクノロジーイベント「CES 2026」に出展します。AUMOVIOは2025年9月に独立企業としてフランクフルト証券取引所へ上場しました。この節目を経て、AUMOVIOは、未来のモビリティへ向けたエレクトロニクスとモビリティソリューションにおけるリーディングカンパニーとしての独自のポジションをさらに強化していきます。
「CES 2026は、AUMOVIOが独立によって得たスピードと創造性を、モビリティ業界にアピールする重要な機会です。」とAUMOVIO CEOのフィリップ・フォン・ヒルシュハイトは述べています。「私たちは自動車業界のトレンドに追随するだけでなく、ソフトウェア定義車両、インテリジェントなユーザーエクスペリエンス、未来のモビリティに不可欠な技術を積極的に提供していきます。当社のブースでは、明日のモビリティエコシステムのあり方を体現します。」
車両に“ワオ”を
AUMOVIOは、光学精度、先進的なプロジェクション技術、ユーザーエクスペリエンス(UX)分野における深い専門知識を融合し、直感的で没入感のある未来志向のソリューションを提供します。CESでは、ユーザーエクスペリエンス技術によって可能となる安全性をご体験いただけます。
「ブランデッド・パーソナライズド・コックピット(Branded Personalized Cockpit)」では、AUMOVIOの高度なカスタムディスプレイソリューションの実力を披露。最新技術を取り入れた、鮮やかなマルチディスプレイ空間が広がります。鮮やかなカラーePaper技術、プライバシー切り替え機能、OLED背面にカメラをシームレスに統合したこのディスプレイは、車内での体験をより進化させ、ユーザーに合わせた空間を提供します。

カラフルなマルチディスプレイ、ePaper技術、プライバシー切り替え機能など、先進的なディスプレイソリューションを融合したブランデッド・パーソナライズド・コックピット
Xelveシステムで運転と操作をより簡単に
運転支援および自動運転技術は、私たちの移動のあり方を大きく変革しています。AUMOVIOの「Xelve」テクノロジーソリューションは、ハードウェアと自動車ソフトウェアが調和する量産車およびプレミアム市場向けに、スケーラブルなADASと自動運転システムのセットアップを提供します。

Xelveは、量産車およびプレミアム市場向けに、スケーラブルなADASと自動運転システムのセットアップを提供します。
Xelveは、包括的な機能群を備え、L2~L4レベルをカバーするソフトウェア定義車両(SDV)への入口となるシームレスなシステムを構築します。
Xelveには、用途に応じて異なる特徴をもつ複数のシステムバージョンがあります:
- Xelve Park:高精度な自動駐車機能
- Xelve Drive:ヒューマンライクなAIが意思決定をサポートする運転支援・自動運転体験
- Xelve Pilot:L4自動運転のフェイルセーフ機能
- Xelve Trailer(最新追加):サラウンドビューをベースとしたコンピュータビジョンを用いて障害物を検知し、トレーラー牽引時の衝突を警告
Xelveによって、AUMOVIOはADASや自動運転システムのフルシステムサプライヤーであることを証明しています。顧客にとっての利点は高い柔軟性です。AUMOVIOは複数のSoC(System-on-Chip)サプライヤーと緊密に連携しているため、システムを個別の顧客要件に合わせてカスタマイズできます。
バーチャルから現実へ: 標準化されたスケーラブルなSDVアーキテクチャの実現へ
CESにおいて、AUMOVIOはソフトウェア定義車両(SDV)への完全な道筋を提示します。これには、仮想化されたマルチ電子制御ユニット(ECU)ネットワークから、実際の車両機能の実装に至るまでを含みます。
AUMOVIOは、ハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)、ゾーンコントロールユニット、センサーやアクチュエータを備えた包括的な仮想ネットワークを提供します。仮想環境やハイブリッド型リアルタイム環境で、車両機能の統合・検証・バリデーションを実現し、開発期間を劇的に短縮します。これにより、ハードウェアが完成する前に、ソフトウェアの設計とテストを行うことが可能となります。
最新の車両コントロールHPC(VC HPC)を備えており、ドメイン間で干渉することなく、安全性が重要な機能とそうでない機能どちらもサポートします。
さらに、AUMOVIOは次世代のSDVアーキテクチャコンセプトである「オートモーティブ・リモートコントロール・ネットワーク(Automotive Remote Control Network)」を導入します。これは、標準化・スケーラビリティ・高いコスト効率を兼ね備えた車両アーキテクチャを実現し、従来の自動車機能を完全にSDV対応にする技術です。
HPC、ゾーンコントロールユニット、センサーやアクチュエータ、さらに入出力(I/O)ボックスやスマートアクチュエータECUを核とした、高度に標準化されたコンセプトにより、車両アーキテクチャを簡素化します。標準化された通信プロトコルにより、センサー、アクチュエータがHPCへ接続されます。これにより、車両アプリケーションをハードウェア依存のファームウェアから完全に切り離すことが可能になります。
配線の複雑さを減らし、ハードウェアのバリエーションを最小化することで、「オートモーティブ・リモートコントロール・ネットワーク」は車両アーキテクチャを大幅に簡素化します。車両モデルの差別化は、ほぼ完全にソフトウェアによって実現されるようになり、統合の効率化とライフサイクル管理の簡素化が可能になります。
仮想化、集中型コンピューティング、そして高度に標準化されたECUを組み合わせることで、AUMOVIOは次世代モビリティに向けたスケーラブルでコスト効率の高い車両プラットフォーム構築においてOEMを支援し、SDVに必要なすべての主要要素を提供します。

バーチャルから現実へ: AUMOVIOは、標準化されたスケーラブルなSDVアーキテクチャに必要な主要要素を全て提供しています。
AUMOVIOのSDVアーキテクチャには、ハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)、ゾーンコントロールユニット、各種センサーやアクチュエータ、さらに入出力(I/O)ボックスやスマートアクチュエータECUを搭載しています。
安全性を最優先に
AUMOVIOのすべての事業の根幹には、安全なモビリティがあります。CESでご紹介する革新的な製品のひとつは、既存のカメラを夜間対応に進化させるソフトウェア機能です。これにより、低照度条件下での視認性向上、対向車ヘッドライトによるグレア低減、道路上の危険検知力の向上により、ドライバーの安全性を高めます。

ナイトビジョンカメラシステムは、低照度条件下でも従来のカメラより優れた視認性を実現します。
さらに、CESで初めて公開する「eモーターローター温度センサー(eRTS)」は、EVモーター向けの新しいセンサー技術です。永久磁石同期モーターにおいて、ローター温度をワイヤレスかつ直接測定することができる初の技術です。従来のソフトウェアベースの温度シミュレーションに比べ、許容誤差を15℃から3℃にまで大幅に低減することで、磁石の耐熱性向上に必要な希土類元素を効率的に活用でき、システム全体のコスト、性能、安全性が大きく改善されます。
AUMOVIO at CES 2026
AUMOVIOのブースでは、拡張現実や車内ゲーム、圧倒的なディスプレイを備えたインタラクティブな展示とデモを通じて、未来のモビリティをご体験いただけます。
「これまで何年もCESに出展してきましたが、ラスベガスでAUMOVIOとしてお披露目するのは今回が初めてです」と、AUMOVIO北米社長兼CEOのアルナ・アナンドは述べています。「私たちは、新しい時代へ踏み出しました。再構築された企業として、可能性の限界に挑み、モビリティを安全で、エキサイティング、つながり、そして自動化されたものへと進化させていきます。」
AUMOVIO(オモビオ)について
AUMOVIO(オモビオ)は、2025年9月のスピンオフ以降、独立した企業として、旧コンチネンタルグループの自動車部門の事業を継続しています。同社はモビリティをより安全に、刺激的に、そしてコネクテッドかつ自律的に進化させるための広範な技術とエレクトロニクスのポートフォリオを提供しています。主な事業領域には、センサーソリューション、ディスプレイ、ブレーキおよびコンフォートシステムに加え、ソフトウェア、アーキテクチャプラットフォーム、さらにソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)向けの支援システムに関する豊富な専門知識が含まれます。
2024年度において、AUMOVIOが展開するこれらのビジネス領域は、196億ユーロの売上を計上しました。本社はドイツ・フランクフルトに所在し、世界100以上の拠点に約86,000名の従業員を擁しています。