生活クラブ風車「夢風(ゆめかぜ)」が2012年3月より秋田県にかほ市で稼働し、1周年を迎えました。生活クラブ風車を建設したことを契機に、自然エネルギーの「産直」をすすめながら、にかほ市と生活クラブの人と人との交流、物産の取り組みを通じた連携を進めてきました。
生活クラブでは、持続可能な社会をつくっていくために、私たちの暮らし方・ライフスタイルの転換をすすめると同時に、私たちが生きていく上で欠かせない「食」と「環境(エネルギー)」と「ケア」の自給圏づくりをすすめ、市民による自主管理をすすめる事が大事だと考えております。エネルギーの自給圏をつくる運動は、生活を自治すること、市民が主権をもつ社会づくりへのもう一つの重要なチャレンジであると考えます。原子力発電が国策による「大規模・集中型」であるのに対して自然エネルギーは地域や個人も参加できる「小規模・分散型」です。自然エネルギーを中心とした社会づくりとは、エネルギーを開発することによる収奪・利益が目的ではなく、小規模・分散型で自治型の自然エネルギーを導入することで、人々が持続的に生きる社会「より良いもう一つの社会」をつくることであり、それは自治やコミュニティの力を取り戻すことです。「エネルギーの産直」は自然エネルギー資源の豊かな地域と都市の「対等互恵」の考え方による新しい提携関係を切り拓くことに他なりません。
生活クラブ風車建設1周年を機に、にかほ市と生活クラブの連携をより強めるために「地域間連携による持続可能な自然エネルギー社会つくり」に向けた共同宣言を本フォーラムで行います。このフォーラムをスタートとして、にかほ市と生活クラブとの連携推進協議会を設置し、持続可能な自然エネルギー社会に向けて継続的に取り組んでいきます。
<生活クラブ風車建設1周年記念フォーラム開催概要>
日時:2013年8月25日(日)10時00分~12時00分
場所:秋田県にかほ市総合福祉交流センター・スマイル
主催:生活クラブ生協・東京、神奈川、埼玉、千葉、一般社団法人グリーンファンド秋田
後援:秋田県にかほ市
プログラム:
◆基調講演 テーマ:エネルギー転換と地域間連携
講 師:谷口吉光(秋田県立大学教授)
◆パネルディスカッション
テーマ:「地域間連携による持続可能な自然エネルギー社会に向けて」
コーディネーター:半澤彰浩(グリーンファンド秋田代表理事)
パネリスト:横山忠長にかほ市長、谷口吉光(秋田県立大学教授)、
西城戸誠(法政大学教授)、清水泉(生活クラブ埼玉理事長)、
三浦悦朗(三浦米太郎商店)、伊藤実(伊藤製麺所)
◆にかほ市と生活クラブ東京・神奈川・埼玉・千葉、グリーンファンド秋田による共同宣言
《本件に関するお問い合わせ先》
生活クラブ生活協同組合・神奈川 半澤
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-2-15 パレアナビル5F
TEL; 045-474-0985 FAX; 045-472-0999