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株式会社ラーニングエージェンシー

卸売業・小売業の新入社員「将来組織を率いるリーダーとなりたい」が36%超、他業種より13ポイント高い結果

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【新入社員意識調査】卸売業・小売業

累計13,000社350万人以上に人材育成サービスを提供する株式会社ラーニングエージェンシー(旧トーマツ イノベーション株式会社、本社 東京都千代田区、代表取締役社長 眞崎大輔)および人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所では、2022年3月31日~5月13日の期間、2022年入社の新入社員4,659人を対象に、働くことに関する価値観の調査「新入社員意識調査」を行いました。今回は卸売業・小売業に入社した新入社員の結果をピックアップし、公表いたします。

・全業種の新入社員の結果である全体編(速報値版)はこちら (https://www.learningagency.co.jp/topics/20220422
・情報通信業の新入社員の結果はこちら(https://www.learningagency.co.jp/topics/20220630
・製造業の新入社員の結果はこちら(https://www.learningagency.co.jp/topics/20220712)をご覧ください。

調査結果の概要
1. 「組織を率いるリーダーとなりたい」が他業種より13.4ポイント高く1位
2. 身近なデバイスから学ぶより、人や海外を通して知見を広げる傾向あり
3. 6割が成長のために現場経験を求めるが、他業種に比べ振り返りへの意識は低い

調査結果の詳細
1.「組織を率いるリーダーとなりたい」が他業種より13.4ポイント高く1位
「将来会社でどのような役割を担いたいですか」という設問に対して、卸売業・小売業の新入社員が最も多く選んだのは「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(36.4%)」でした。これは、卸売業・小売業を除く全業種(以下、『他業種』と記載)よりも13.4ポイント高い結果となりました。一方で、「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい」は18.2%と、他業種より12.8ポイント低い結果となりました。(図1)

上記設問で「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい」と選択した新入社員にその理由を尋ねたところ、「人を束ねて、大きな仕事をしてみたいから(38.9%)」と回答した割合が最も高くなりました。
他業種と比較すると、「人を束ねて、大きな仕事をしてみたいから」が2.9ポイント、「将来経営層として会社を引っぱっていきたいから(28.3%)」が5.3ポイント高い結果でした。(図2)

また、これからの仕事に対する意欲を0%~100%で尋ねたところ、卸売業・小売業では39.5%の方が「100%」と回答しました。100%と回答した割合は、他業種より8.1ポイント高い結果となり、仕事へのやる気の高さが伺えます。(図3)

2.身近なデバイスで学ぶより、人や海外を通して知見を広げる傾向あり
次に、社会人としてスキルアップするために既に取り組んでいることを複数回答で尋ねたところ、「特に何もしてない(32.7%)」の項目が他業種同様に最も多く選ばれました。
2位以降は、順位が異なる結果に。他業種で4位の「自分の人脈を通じてその人から学んでいる(22.5%)」が、卸売業・小売業では25.6%で2位となり、3.1ポイントの差がでました。他業種で5位となった「ビジネス本を読んでいる(21.8%)」は、卸売業・小売業では22.7%で3位となり、0.9ポイント高くなりました。また、順位は高くはありませんが「海外に行き知見を広めたり、語学の勉強をしたりしている(14.9%)」も他業種より4.6ポイント高い結果でした。
一方、他業種で2位、3位であった「インターネット等で提供されるサービスを使って勉強をしている(26.5%)」「スマートフォン、タブレット上で学習アプリを使って勉強をしている(24.0%)」は、卸売業・小売業だとそれぞれ8.4ポイント、3.9ポイント低い結果となり、順位を落とす結果となりました。(図4)

3. 6割が成長のために現場経験を求めるが、他業種に比べ振り返りへの意識は低い
次に、自身が成長するために何が必要かを尋ねました。全業種共通、他の選択肢に差をつけ多くの回答が集まったのは「仕事を通じた成功体験(64.8%)」と「仕事を通じた失敗体験(62.9%)」でした。
他業種と比較すると、「仕事を通じた成功体験」は4.6ポイント、「仕事を通じた失敗体験」は1.9ポイント高く、5位の「上司や先輩からの事前のレクチャー(33.6%)」も2.0ポイント高い結果でした。
一方、他業種では47.5%の新入社員が選んでいた「振り返りの習慣(42.0%)」は、卸売業・小売業では5.5ポイント低い結果となりました。(図5)

まとめ
卸売業・小売業は、SPA(製造小売)やEC(電子商取引)の進展など、事業の多様化や情報化社会への対応が進んできました。一方、コロナ禍の影響で小売店の減少や市場規模縮小、さらには物流コストの上昇など、さまざまな環境変化への対応も迫られています。本調査レポートでは、このような変革の過渡期ともいえる卸売業・小売業に入社した新入社員の特徴や仕事への価値観について探りました。

まず、卸売業・小売業の新入社員は、リーダー志向や仕事への意欲が高い傾向にあることが明らかとなりました。その背景には、小売店の従業員の仕事は、学生でもアルバイトなどを通じて経験がしやすく、店長やリーダーという役割も比較的イメージできるため、自分の姿も重ねやすいことなどが考えられます。

次に、スキルアップするために取り組んでいることとして、身近なデバイス機器を通じた学びよりも、人脈といった人からの学びや海外など新しい環境から知見を広げている人の割合が他業種よりも高くなりました。また、成長には、成功・失敗体験を求める割合も高いことから、実体験や現場を重視する傾向があるといえるでしょう。現場へ高い意識が向いている反面、自分自身の行動を振り返る内省に対しては意識が低いといった特徴もあり、卸売業・小売業の新入社員の課題となりそうです。

振り返る機会を定期的に設けてPDCAの習慣化を促すなど、新入社員のリーダー志向や仕事への高い意欲を維持しつつ、体系的・中長期的な育成計画をつくり、現場経験を無駄にしない指導、育成をしていくことが重要でしょう。

調査概要

[表1: https://prtimes.jp/data/corp/5749/table/90_1_c94b83760988dd4aff52117b3fd5fd34.jpg ]

*本調査を引用される際は【ラーニングエージェンシー「新入社員意識調査(卸売業・小売業編)】と明記ください
*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています
*構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がございます

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/5749/table/90_2_46dcf17ff56adbe1ee87c52a225d52db.jpg ]

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