東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子バスケットボール日本代表で豊橋市出身の高田真希選手が企画したマルシェが6月25日(土曜日)、豊橋市こども未来館ここにこで行われました。このマルシェは、高田選手が新型コロナウイルス禍の影響を受ける農家や事業者を応援しようと発案。豊橋市の「スポーツのまち」づくり課と農業企画課、こども未来館ここにこが主催。真夏日の暑い一日となりましたが、スポーツを楽しむ人や新鮮な農産物を買う人たちでにぎわい、会場は熱気に包まれていました。

とよはしスポーツアンバサダーを務める高田選手。午前10時、「皆さんの力ですべて売り切って終わりたいので協力よろしくお願いします。一日楽しんでいってください」とあいさつし、イベントはスタート。
会場には、豊橋の新鮮な野菜の販売やキッチンカー、愛知県産の花を使ったフラワーアレンジメント教室など、22のブースが並びました。

高田選手が考案した9つのバスケットゴールリングを使ったシュート体験も好評でした。高田選手と1対1の対決が行われ、シュートが決まるたびに周囲の観客から歓声が上がっていました。高田選手は、対戦相手の子どもたちに「これからもバスケット頑張ってね」などと声をかけていました。

東京オリンピックを見てファンになったという姉妹は、兵庫県から訪れました。サインをしてもらったボールを抱えながら、「このボールでシュート練習をたくさんします」と声を弾ませていました。
高田選手は青果の競り体験にも登壇し、競り人役としても活躍。糖度12度以上の豊橋・天伯スイカの競りが始まると、「背番号8にちなんで800円からスタート」と威勢よく声を張り上げていました。子どもたちは「1100」「1200」と声を出して、青果市場さながらの雰囲気を味わっていました。

スポーツの魅力発信もマルシェの目的の一つ。東京パラリンピックで話題となった「ボッチャ」や、細いベルト状のラインの上でバランスを取る「スラックライン」を体験できるブースもあり、子どもたちは額に汗をにじませながら体を動かしていました。

会場には大勢の家族連れが訪れ、高田選手が母校へ寄贈した東京オリンピックの表彰台もフォトスポットとして人気を集めていました。
フードロス削減の考えなどに賛同する市内の青果市場や生産者、飲食店らが協力して実現し、大盛況のうちに幕を閉じました。
