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エフセキュア株式会社

デジタルライフを維持するための心得

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かつてないほど大量の情報を蓄積している現在、デジタルライフを維持するために心に留めておくべき秘訣を紹介します。

現在私たちは、自分たちの行動について、未だかつてないほど多くの情報を収集しています。常にデジタル写真を撮影し、Facebookで近況を投稿しています。今どこにいるか、何をしているか、どう感じているかを世界に向けて発信しており、非常にきめ細かく自分たちの生活を記録しているのです。

問題はこのデータがどれだけ長く残るかということです。後になって本になるほど貴重な体験をしたことに気づいた場合、私たちのデジタルライフは、十分な痕跡を残してくれているでしょうか? 20年後、同じソーシャルメディア・サービスをまだ使っているでしょうか? まだ同じアカウントを持っているでしょうか? そのサービスはまだ存在するでしょうか? メールについても過去のメールを保存していますか? デジタル写真はどのようにアーカイブしていますか? 安価なクラウドアカウントにすべて収まるように、写真を整理して消去してしまった方もおられるかもしれません。

ここでは、デジタルライフを維持するために、心に留めておくべきことを紹介します。

1. 自分の個人的な記録の価値を認識しましょう。1件のFacebook投稿に価値を見出すことができなくても、全部集めることで価値が生まれる可能性があります。保存しておけば、将来それを使うか使わないかを選ぶことができます。なくなってしまえば選択することはできません。

2. メール、ソーシャルメディア、クラウドストレージのアカウントへのアクセスを失わないようにしましょう。アクセスを失えば、一般にデータは失われてしまいます。またサービスには必ず第2メールアドレスを登録しておいてください。そうすることで、パスワードを忘れたときに復旧することができます。パスワード・マネージャーを使用して、パスワードを忘れないようにしましょう。

3. 冗長性は重要です。1カ所だけに重要なデータを保存することは避けましょう。理想的なのは、ローカルコンピュータとクラウドアカウントの両方にファイルを保存することです。これで冗長性を得られるだけでなく、地理的に離れた複数の場所にデータを保管することにもなります。

4. メールアカウントの容量は限られており、永久にメールを保存しておくことはできません。過去のメールは削除せずに、ローカル・ストレージにメールをアーカイブ保存できる機能がないか、使用しているメールクライアントをチェックしましょう。

5. 投稿したデータをダウンロードする方法がないか、使用しているソーシャルメディア・サービスを確認しましょう。Facebookでは、[設定] > [一般] にこの機能があります。ダウンロードを定期的に行うことをお勧めします。最低でも、アカウントを閉じてどこか他のところに移る場合はダウンロードする必要があります。

6. 新しいコンピュータまたは別のクラウドサービスへの切り替え時には、データを移行しておきましょう。時間がかかることもありますが、移行するだけの価値はあります。

自分の投稿を保存しておく必要はないと思われるかもしれませんが、将来どうなるかは分かりません。デジタルの思い出をなくさないようお気をつけください。

*エフセキュアの社名、ロゴ、製品名はF-Secure Corporationの登録商標です。
*本文中に記載された会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

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