VMware Telco Cloud Platform 9は、AIの収益化、効率とガバナンスの向上、TCOの削減を可能にする、統一されたAIネイティブプラットフォームを提供
*本内容は、2026年3月2日(スペイン時間)Broadcomが発表した報道資料です。
半導体およびインフラストラクチャソフトウェアソリューションの設計、開発、提供を行うグローバルテクノロジーリーダー、Broadcom Inc.(NASDAQ: AVGO)は、VMware Telco Cloud Platformの将来像を示しました。このプラットフォームは、世界の通信事業者がソブリン(データ主権)およびAIサービスを提供する際に、ハードウェア効率を向上させ、運用コストを削減できるよう設計された通信データセンター向けのプライベートクラウドプラットフォームです。VMware Telco Cloud Platform 9は、VMware Cloud Foundation 9を基盤に、通信事業者向けの独自機能を追加し、統一された共通インフラ基盤を通信事業者に以下の実現を支援します。
- サイロ化されたアーキテクチャとの比較で、5年間で推定40%の累積TCO(総所有コスト)削減を達成*1
- サーバー性能とVM(仮想マシン)密度の向上により、消費電力と関連コストを推定25~30%削減*²
- 高度なNVMeメモリ階層化により、メモリとサーバーのTCOを推定38%削減*²
- vSAN ESA Global Dedupにより、ストレージのTCOを推定38%削減²
- インテリジェントな自動化、統合コスト管理、プロアクティブなポリシー適用により、効率性、ガバナンス、コンプライアンスを向上
Broadcom Inc. VMware Cloud Foundation(VCF)部門 最高製品責任者、ポール・ターナー(Paul Turner)コメント:
「ハードウェアコストは制御不能なほど高騰しており、AIに起因する世界的なメモリ需要は、サーバー価格の上昇をさらに加速させるでしょう。業界で最も広く導入されているプライベートクラウドプラットフォーム技術を基盤とするVMware Telco Cloud Platformは、通信事業者が設備投資(CAPEX)と運用コスト(OPEX)の両方を劇的に削減可能にします。VMware Telco Cloud Platform 9は、通信事業者が次世代技術の採用、収益の加速化、コスト削減を推進するための安全でソブリンに対応したAIネイティブなインフラを提供します」
通信事業者のAI収益化を支援
通信事業者は、単なる接続サービスの提供者から、ソブリンクラウドやAIインフラを提供する存在へと進化しており、分散した地域データセンターを活用して新たな収益源の獲得を目指しています。VMware Telco Cloud Platformは、4G/5Gコアネットワーク機能とデータ集約型のAIワークロードの両方を統一されたオープンなプラットフォームでサポートできるまで進化し、これにより事業者はソブリンクラウドとAIを提供できます。Telco Cloud Platform 9で計画されている、AIの収益化を支援する主な機能は以下の通りです。
- Private AI-as-a-Service:モデルストア、モデルランタイム、ベクトルデータベースなどのネイティブツールを搭載し、事業者が厳格なデータ分離と規制遵守を確保しながら、ターンキーのAI環境を顧客に提供します。
- GPU仮想化:単一の物理GPUを複数の仮想マシンで分割することにより、ハードウェア効率を最大化し、コストを削減します。これにより通信事業者は、自己修復型ネットワーク管理のためのAIOpsや、規制対象産業向けのソブリンエッジアプリケーションなど、高性能なワークロードをユーザーごとに専用ハードウェアを必要とせずに同時実行できます。
- GPU-as-a-Service:マルチテナントアーキテクチャにより、仮想化されたGPUリソースへのオンデマンドアクセスを提供します。これにより、サービスプロバイダーは専有データを論理的に分離したままAIインフラを効率的に拡張し、運用コストを削減できます。
- 強化されたGPUモニタリング:GPUおよびvGPU(仮想GPU)の状態をリアルタイムで可視化でき、リソース使用率を向上させ、手作業での追跡を不要にします。
- 自動化されたライフサイクル管理(LCM): 内蔵の自動化機能により、プラットフォームチームは本番環境に対応したプライベートAI環境を、数週間ではなく数分で展開でき、手作業でのセットアップやパッチ適用が不要になります。
- Agent Builder Service:このローコードフレームワークは、モデルのオーケストレーション、データ取得、ツール呼び出し機能を自動化し、高度なAIエージェントの作成を簡素化します。
AIを活用した運用とインテリジェントな自動化による通信事業者の運用効率の向上
ネットワークがAIネイティブモデルに移行するなか、自己修正能力とインテントベースの両方の運用が求められます。VMware Telco Cloud Platformは、5Gコアから将来的の6Gを見据え、ライフサイクルガバナンスの自動化と電力消費の最適化に不可欠なインテリジェントな基盤を提供します。Telco Cloud Platform 9で現在計画されている運用効率向上の主な機能は以下の通りです。
- ハードウェア効率の向上:
- 高度なNVMeメモリ階層化: 高速なNVMeストレージを使用してシステムメモリを拡張し、高価なDRAMを追加することなくワークロード密度を向上させ、TCOを最大40%削減します*²。
- 電力効率の高いインフラ:新しい多くのコアを搭載したCPUとインテリジェントなリソーススケジューリングをサポートし、ワットあたりのスループットを向上させ、電力消費の大きい5GおよびAIアプリケーションの電力消費を最適化します。
- vSAN Global Deduplication: 新しいストレージ効率化機能により、クラスタ全体で重複するデータブロックを削除、既存のハードウェア価値を最大化し、ストレージフットプリントを大幅に削減します。
- 最新化されたCaaS(Containers as a Service)のLCM:このプラットフォームは、連鎖的なKubernetes間アップグレード、インプレースでの設定更新、スキップレベルアップグレードなど、キャリアグレードの機能でKubernetesの運用を合理化します。Kubernetesのマイナーリリースごとに24ヵ月のサポートが提供され、通信事業者はメンテナンスウィンドウの頻度を減らし、全体的な運用コストを削減できると期待されています。
- 統一されたGitOpsベースの自動化:通信事業者は、ETSI準拠のアプローチ、もしくはArgoCDを使用した統一されたGitOpsの「ブループリント」を選択できます。この自動化により、ネットワーク機能とクラウドインフラの両方が単一の信頼できる情報源から同期・更新され、手作業での設定ミスをなくし、ネットワーク全体の一貫性を確保します。
- 統一された運用と可観測性:新しい一元的なダッシュボードは、フリート管理、コスト管理、ライセンス管理を単一の画面で提供します。Network Fabric Observability(Telco Cloud Platformへのアドオン)との併用により、モバイルコアからファーエッジまで、物理層と仮想層の間のパフォーマンス問題を関連付けて分析できます。
- 継続的な運用(ライブパッチ適用): ESX Live Patchingにより、管理者はメンテナンスウィンドウを設けたり、稼働中の仮想マシンを中断させることなく、ホストに重要なセキュリティアップデートを適用でき、100%のネットワーク稼働時間を可能にします。
- AI支援による運用:インテリジェントアシスタントが、プラットフォームの導入やトラブルシューティングを合理化し、重要な意思決定において「人間が介在(human-in-the-loop)」アプローチを維持しながら、実用的な推奨事項を提供します。
ソブリンに焦点を当てたコンプライアンスとセキュリティ
データおよびデジタル主権に関する法律、規制、基準が世界中で増加する中(例:EUクラウドソブリンフレームワーク、Gaia-X)、ソブリンクラウドの構築は、多くの国や、通信・重要インフラを含む業界にとって、政策目標から中核的なビジネス要件へと変化しています。ソブリンクラウドの基盤となる要件は、対象となる特定のワークロードやデータに適用される法規制、政策、ガイドラインに準拠する必要があります。VMware Telco Cloud Platform 9は、顧客がクラウドインフラを国内資産として維持し、適用されるソブリンクラウド要件(国内での完全な管理、検証、運用されること)に準拠するアーキテクチャ上のガードレールを提供します。Telco Cloud Platform 9で現在計画されている主な機能は以下の通りです。
- 管轄区域内での運用とソブリンクラウド要件:加入者データ、テレメトリ、管理プレーンをユーザーが指定した国境内にとどめるなど、通信事業者がソブリンクラウド要件を満たすことを可能にします。強化されたテナント分離と詳細なアクセス制御により、ネットワーク運用が国や地域の管轄権を逸脱することを防ぎます。
- 暗号化権限:通信事業者は暗号化キーを排他的に管理でき、クラウドプロバイダーや外部エンティティではなく、国内の通信事業者だけが機密データにアクセスできるようにします。
- 監査対応可能な証跡: 統合されたロギングおよび自動化ツールが、プラットフォームの健全性に関する継続的で不変の証跡を記録します。この自動化された記録により、監査担当者はコンプライアンスを証明する検証可能な証拠をリアルタイムで入手できます。
- コンプライアンスとポリシー適用の自動化:事前に構成された強化キットと、Open Policy Agent(OPA)に基づく統合Kubernetesポリシーマネージャーにより、通信事業者は適用される法規制や基準(例:英国通信セキュリティ法(TSA)、NIST、NSA、CISAガイドライン)に沿ったセキュリティポリシーを適用でき、大規模なクラスタフリート全体の監査コストと時間を大幅に削減します。
- 一元的なSecOpsダッシュボード:統合インターフェースがセキュリティ体制をリアルタイムで可視化、構成のズレ(ドリフト)検出を自動化し、通信事業者が厳格な基準をプロアクティブに順守できように支援します。
- コンフィデンシャル・コンピューティング: AMDおよびIntelの最新のセキュアエンクレーブをサポートし、通信事業者がハードウェアレベルのメモリ暗号化を維持しながら、機密性の高いワークロードを異種混合のインフラ全体に展開できるようにします。
- 分散型のラテラルセキュリティ:VMware vDefendの高度な脅威防御とマイクロセグメンテーションにより、ゼロトラストを実現し、ネットワーク内での悪意のあるラテラルムーブメント(水平移動)をブロックします。
顧客およびパートナーからのコメント
BT チーフネットワークオフィサー グレッグ・マッコール氏(Greg McCall)コメント:
「今日のあらゆるものが繋がる世界において、信頼性と堅牢性に優れた通信クラウドインフラは不可欠です。VMware Telco Cloud Platformは、BTが英国全土で受賞歴のあるモバイル音声およびメッセージングサービスを提供する上で必要な柔軟性、拡張性、信頼性を実現します。Broadcomとの長きにわたるパートナーシップの成功を基に、今後の協業を期待しています」
Nokia コアソフトウェア担当シニアバイスプレジデント カル・デ氏(Kal De)コメント:
「Nokiaのマルチクラウド戦略とVMware Telco Cloud Platformとの統合は、通信事業者に不可欠な自動化、セキュリティ、レジリエンス(回復力)、拡張性の確保に向けた取り組みを表しています。VMware TCP上での当社のクラウドネイティブなコアネットワークポートフォリオの活用により、通信事業者は、運用リスクの低減と市場投入までの時間短縮を実現しつつ、任意のクラウドプラットフォーム上で確かな信頼のもと、コアネットワークを収益化できます」
Canonical 通信部門グローバルヘッド アイヴァン・ラモス氏(Ivan Ramos)コメント:
「Canonicalは、信頼性の高いオープンソースソフトウェアの利点を、通信業界で具現化することに注力しています。Broadcomとの協力の一環として、私たちはVMware Telco Cloud Platformの顧客向けにLinuxオペレーティングシステムを最適化しています。Ubuntuは、展開時間の短縮、ネットワーク機能のパフォーマンス向上、エアギャップ環境におけるGPU展開の簡素化、そしてAI/MLワークロードのネイティブ実行まで、そのすべてを単一プラットフォーム上で実現します」
*1: “The Economic Benefits of Moving from Proprietary Cloud Silos to Horizontal Telco Cloud Networks,” ACG Research, February 20, 2026
*2: Based on internal Broadcom engineering estimates or test results, subject to change. March 2025.
Broadcomについて
Broadcom Inc.(NASDAQ: AVGO)は、グローバル企業が抱える複雑かつミッションクリティカルなニーズに対応する半導体およびインフラストラクチャソフトウェアを設計、開発、提供するテクノロジーリーダーです。Broadcomは、長期的な研究開発投資と卓越した実行力の組み合わせにより、最高の技術を大規模に提供しています。Broadcomはデラウェア州に設立され、カリフォルニア州パロアルトに本社を置いています。詳細は、www.broadcom.comをご覧ください。
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