ベトナムメコンデルタ地方約200haで、農業共同組合と連携し生産した原料米をベトナム米穀大手Angimex Foodへ販売。欧州・NZ市場への大規模な輸出展開に向けて拡張を開始
国内最大規模のネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下「Green Carbon」)は、ベトナム南部メコンデルタ地域で生産された”※1高品質AWDライス”の購買契約を農業協同組合と締結し、高品質AWDライスの生産・販売事業(以下、本事業)を本格始動したことをお知らせします。
ベトナム南部メコンデルタ地域のCan Tho(カントー市)・An Giang(アンザン省)の計200haを実証エリアとして、2025年12月より高品質AWDライスの栽培を開始しました。ベトナム政府が推進する「※2ベトナム100万haプロジェクト」に参画し、欧州およびニュージーランド市場への輸出も進めてまいります。

○高品質AWDライスの問い合わせはこちら
https://green-carbon.co.jp/recruit-contact/
○Green Carbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら
https://green-carbon.co.jp/download-form/
◆本事業展開の背景
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広い分野でのプロジェクトを展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行うとともに、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。
特にベトナムにおいて、Green Carbonは※3AWD(間断灌漑)技術を用いた稲作からのメタン排出削減に注力しています。2024年8月に現地事務所を設立して以来、同社は全国で強力なパートナーシップを築き、ベトナムメコンデルタ地域を含む15省の当局と覚書(MOU)を締結して、AWDの展開と関連イニシアチブを加速させています。
〇農業の「環境コスト」を「輸出収益」に変える
農業(水稲栽培)は、人為的なメタンガス排出の主要発生源のひとつと指摘される一方、農業の環境負荷を削減しながら、市場価値を高めるビジネスモデルへの注目が急速に高まっています。Green Carbonはカーボンクレジット事業で培ったAWD技術と知見を活かし、「高品質AWDライスの生産・輸出」事業へと横展開しています。脱炭素と農業収益の向上、農家への収益還元を同一のフィールドで実現しています。
上記背景や成果を踏まえ、Green Carbonはカーボンクレジット創出にとどまらず、メコンデルタ地域のAWDプロジェクトで収穫される、”高品質・低炭素な米の生産”の実証にも着手しました。ベトナム政府が推進する「ベトナム100万haプロジェクト」への参画を機に、ベトナム現地の自治体と連携し、2025年12月には農業協同組合と購買契約を締結し、ベトナム産のAWDライスの生産・販売事業を本格始動しました。

〇農協長、農家リーダー、Green Carbon現地スタッフの圃場視察写真
◆高品質AWDライスとは?
高品質AWDライスは、米の品質基準を満たしながら、栽培過程での温室効果ガス排出量を削減したお米を指します。具体的には、AWD(間断灌漑)導入により環境負荷を抑え、持続可能な農業と国際競争力を両立させた米を指します。

〇今回生産した高品質AWDライスを、Angimex Food社がパッケージ
◆本事業概要
Green Carbonは、※4ベトナム米産業協会(VIETRISA)や、地元の農業農村開発局、各自治体の農業協同組合と密接に連携し、カントー市およびアンザン省において合計200ヘクタールの実証を展開しています。本事業は、米の生産支援にとどまらず、持続可能な農業エコシステムの構築にも焦点を充てており、ジャポニカ米やジャスミン米といった市場価値の高い品種を選定し、2025年12月から栽培を実施しています。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/117956/table/274_1_fe0e33827204572e570648b7260ced9f.jpg?v=202605111145 ]

〇自治体との会議の様子(左:Green Carbon横山)
Green Carbonはベトナム現地の農家を対象としたトレーニングを定期的に実施し、AWD導入方法の普及を図っています。本農法により、節水効果だけでなく、稲の根が強く張ることで収穫時の倒伏を防ぎ、害虫の発生を自然抑制します。加えて、メタンガスの排出を大幅に削減し、農業の脱炭素化に大きく貢献します。
また、Green Carbonは農業データの管理プラットフォーム※5Agreen(アグリーン)を開発しています。Agreenを導入することで、これまで農家が手書きで行っていた膨大な作業記録の負担を解消し、データ入力のDX化により、農業協同組合などの管理者側もリアルタイムで進捗確認ができ、最適なタイミングでの追肥や水管理の指導・リマインドが可能となりました。

〇Agreen トレーニング様子

〇Agreen(アグリーン)プラットフォームイメージ
Green Carbonは農協組合との連携による農家へのトレーニングとAgreenによるデータ管理を通じて、※6残留農薬最大許容値(MRL)を徹底して管理しています。このような品質管理を通じて、日本や欧州といった国際市場の厳しい輸出基準をクリアし、ベトナム産米のブランド価値向上と国際的な地位の確立を確固たるものにしてまいります。
◆今後の展望について
Green Carbonは、徹底した栽培管理により、農薬残留量の厳しい基準をクリアすることに成功しました。この高度な品質管理能力がベトナムの米穀大手Angimex Foodに高く評価され、両社の強力なパートナーシップが実現しました。
Green Carbonが生産したAWDライスを、Angimex Foodの先進的な設備で加工・製品化することで、品質基準が極めて厳しい欧州(EU)市場およびニュージーランド市場への輸出に成功しました。AWDライスの信頼性を世界に証明しつつ、今後も両社は高品質な農産物のグローバル展開を加速させていきます。
本実証実験で得られた知見と成果を基盤に、さらなる事業拡大と価値創造を加速させてまいります。ベトナム政府が進める「100万haプロジェクト」の先駆的な事例として、環境保護と農家の所得向上を両立させる持続可能な農業モデルを確立します。カーボンクレジットの創出・販売事業で培った知見を活かし、気候変動対策と農業発展が共生する未来を、ベトナムから世界へ発信してまいります。

〇アンギメックスの自社工場(精米所)
※1:高品質AWDライス
品質基準を満たしながら、栽培過程での温室効果ガス排出量を削減したお米のことです。具体的には、AWD(間断灌漑)などの最新技術を用いて環境負荷を抑え、持続可能な農業と国際競争力を両立させた米を指します。
※2:ベトナム100万haプロジェクト
2023年11月に発表された、ベトナム政府が最優先事項で主導する「100万haプロジェクト」は、2030年までにベトナム南部のメコンデルタ地域の総水田面積100万haにおいて、高品質かつ環境負荷の少ない稲作の普及を目指す取り組みです。日本の農林水産省と同じ機能を持つベトナム農業農村開発省(MARD)が中心となり、国際機関や開発パートナーと連携して実施されています。
※3:間断灌漑-Alternate Wetting and Drying(AWD)
AWD(間断灌漑) AWDは、水田で継続的な湛水を維持する代わりに、水を断続的に供給する灌漑技術です。監視された水位に基づいて、灌漑サイクルと灌漑サイクルの間に土壌を数日間乾燥させることで、メタン生成微生物を活発化させる嫌気性条件を制限し、メタン排出を抑制します。このアプローチは、温室効果ガス排出量を削減するだけでなく、水の使用量も大幅に削減するのに役立ちます。
※4ベトナム米産業協会(VIETRISA)
ベトナム米産業協会(VIETRISA - Vietnam Rice Industry Association)は、ベトナムの米産業におけるバリューチェーン全体(生産者、加工業者、輸出業者、研究機関など)を統合し、持続可能な発展を目指すために設立された組織です。特に最近では、ベトナム政府が進める「100万ヘクタール高品質・低排出米プロジェクト」の推進役として非常に重要な役割を担っています。
※5 Agreen:
自然ベースのプロジェクト関係者向けのオールインワン統合プラットフォーム。
※6 残留農薬最大許容値(MRL:Maximum Residue Limit) 食品に残留することが許される農薬の最大濃度の含有量のことです。各国の規制当局(日本の厚生労働省や欧州連合など)によって、科学的根拠に基づき安全性が確認された範囲内で、作物ごとに厳格な基準値が設定されています。
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立 :2019年12月 12日
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED
略称 :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
設立 :2024年8月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事
URL :https://green-carbon.vn/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジットの創出・登録・販売までを一気通貫で支援するクライメートテック企業です。加えて、植物・微生物の研究開発事業、ESG/排出枠コンサルティング事業、各種環境関連事業も展開しています。
事業は日本および東南アジアを中心に10カ国以上で展開しており、水田(中干し・AWD)、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、家畜排せつ物処理、畜産由来メタン削減など、多様な自然由来プロジェクトを推進しています。国内の水田(中干し)においては、2023年度に日本初・最大規模となる約6,220tのクレジットを創出。2024年度は約40,000ha(約65,000t)、2025年度は約65,000ha(約65,000t)、2026年度には約90,000ha(約95,000t)まで拡大を予定しています。また、酪農分野では日本初となるJ-クレジットのプログラム型登録を実施し、2026年度に6,749tを創出。
海外においては、東南アジアを中心に大規模なプロジェクト組成とクレジット創出を推進しており、フィリピンではJCM(二国間クレジット制度)を活用した投資プロジェクトが完売。さらに、ベトナムやカンボジアにおいても、JCM方法論の承認に向けて州・自治体・政府と連携を進めています。また、クレジットの申請・登録・販売までをワンストップで完結するプラットフォーム「Agreen(アグリーン)」を提供し、煩雑な手続きや書類作成を効率化。創出者の負担軽減とスケーラブルな事業推進を実現しています。加えて、環境価値付き農産物(環境配慮米)の流通、研究開発、ESG・排出枠コンサルティングも手がけ、自然資本を軸とした脱炭素の実現に貢献しています。
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