~ネイチャーポジティブ戦略を具現化し、宿泊体験を「自然を再生する活動」へと昇華~
東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明、以下「東急不動産」)および東急不動産の子会社であるPacific Islands Development Corporation(本社:パラオ共和国、President:丹下 慎也、以下「P.I.D.C」、東急不動産と合わせて「東急不動産グループ」)がパラオ共和国内で運営するリゾート施設「パラオ パシフィック リゾート」(以下「本リゾート」)において、2025年12月12日、新たなサステナブル・ツーリズムの拠点となる「Luuk Nature Centerルーク ネイチャーセンター(ルーク ネイチャーセンター)(、以下「ルーク ネイチャーセンター」)」をオープンしたことをお知らせいたします。

ルーク ネイチャーセンター
ルーク ネイチャーセンター
ルーク ネイチャーセンターはパラオの自然に関する展示や、パラオ パシフィック リゾートが誇る美しい海ビーチやや山森の探検、をたん策したりパラオの自然を生かした工作をしたりする環境や自然に関するワークショップ等のプログラムアクティビィティを通じ、パラオの美しい自然への理解を深め、環境自然への意識を育むことのできる醸成させる施設です。
東急不動産グループは、長期ビジョン「GROUP VISION 2030」において「環境経営」を事業戦略の中核に据え、美しい地球を未来へつなぐことを宣言しました。パラオ共和国の独立前から同国の発展と共に歩んできた本リゾートパラオ パシフィック リゾートの新たな施設は、東急不動産グループが掲げる長期ビジョン「GROUP VISION 2030」でコミットした「ネイチャーポジティブの実現」に向けた、リゾート事業におけるフラッグシップ・フラッグシップ・プロジェクトです。
約半世紀にわたり築いてきたパラオとの信頼関係を礎に、40年以上にわたり築いてきたパラオとの信頼関係を礎に、単なる環境配慮型リゾートとして積み重ねてきた取り組みを更に磨き上げみ、お客様が主役となってパラオの大自然と人々による共生の叡智を体感していただける持続可能的な観光旅行者、観光事業者、受け入れ地域が、「環境」「文化」「経済」の観点で、現在と将来にわたって持続可能な観光を目指す「サステナブル・ツーリズム」のモデルを目指してまいります。を推進してまいります。
■ パラオの自然と共生し続けて半世紀 -- 持続可能な観光の新たなステージへ
本リゾートの歴史は、今でこそ世界の潮流となった「サステナビリティ」を、その言葉が普及していなかった半世紀さえない前から実践してきましたきた物語です。
「ヤシの木より高い建物は作るなよ」--―。
東急不動産初代社長・五島昇の初代社長が語ったこの言葉に象徴されるように、本当リゾートの開発コンセプトは当初から「自然保護保全自然環境と開発の両立」、そして「地元に貢献し、地元の人々に受け入れられる事業」でした。
以来半世紀にわたり、パラオ人雇用・人材育成を始めとする私たちはパラオの独立(1994年)と経済発展の歩みを共に見守り、長年にわたりパラオ経済への貢献に対するに加えの実践、環境に配慮したまた環境保護を両立させた開発・運営によりパラオ同における観光産業をリードし、世界におけるパラオ同の認知度向上に寄与役割を果たしながら文化の尊重を第一に、地域社会との深い信頼関係を築いてまいりました。
今回の「ルーク ネイチャーセンター」は、この長年にわたるパラオ共和国とののパートナーシップの集大成であり、パラオが守り続けてきた世界有数の自然という宝を、共に未来へ継承していくという、私たちの固い決意の表れです。
■ 新施設「ルーク ネイチャーセンター」のコンセプト ― "Ridge to Reef"で自然のつながりを学ぶ
名称に込めた想い
「ルーク」はパラオ語で「Nest(巣)」を意味します。本リゾートの森や海が多様な生きもの生命の「巣」であること。そしてこの「ルーク ネイチャーセンター」施設が、訪れる人々の知的好奇心を育み、自然との新たな関係性が生まれる「拠点(巣)」となることへの願いが込められています。
コンセプト「Ridge to Reef -ジャングルの里山尾根からサンゴ礁の里海まで-へ」
本リゾートのプライベートビーチにの敷地には、固有種の鳥12種のうち7種や約89種の植物が息づく緑豊かな熱帯雨林と、315種類の魚、117種類のサンゴなど59166種類以上の海の生き物海洋生物が棲息しています。棲み2002年には、パラオ共和国コロール州から、プライベートビーチとしては類例のないコロール州により海洋生物保護区に指定されました認定されたプライベートが隣接しています。私たちは、この海域を地球の貴重な資産として捉え、責任をもって管理してまいりました。こうした取り組みから、この海域は「里海」と呼ぶにふさわしいものだと考えています。
そのビーチの背後には適度に人の手が入った熱帯雨林が広がっており、この「里山」とも呼べる森には、パラオ固有の鳥7種類や在来植物83種類が息づいています。森は雨水などによる土砂の流出を防ぎ海の水質を守るとともに、海へ陸の恵みとしての栄養を送り込む役割も担っています。その結果、ビーチの浅瀬には藻場が広がり、沖合にはサンゴ礁が発達し、多様な海の生き物のゆりかごとなっています。
このように本リゾートには、陸と海が接する移行帯であり豊かな生態系を育む重要な環境「エコトーン」が展開しています。
一見すると別々の世界に見えるこの二つの生態系は、森が雨水を蓄え、浄化し、栄養分を川から海へと運び、豊かなサンゴ礁を育むという、目に見えない壮大な生命のつながりで結ばれています。「Luuk」では、私たちは、このパラオの人々が大切にしてきたいる「Ridge to Reef(山から海までのつながり)」を身近に観察できる本リゾートの新施設を、生きとし生けるものの巣「ルーク」と名付けました。ここでは、様々な展示やをコンセプトの中心に据えました。インタラクティブな展示や専門知識を豊富に持つネイチャーガイドが、パラオの自然の魅力や意味、パラオに古くから伝わる数々の言い伝えなどをご紹介し、パラオの人々が育んできた独自の自然感の世界が、お客様をこの生命の物語へとゲストの皆様を誘います。

本リゾートパラオが誇る熱帯雨林とプライベートビーチ、そこに息づく生態系
本リゾートパラオが誇る熱帯雨林とプライベートビーチ、そこに息づく生態系
■ 五感で学ぶプログラム ― 知的好奇心を満たす唯一無二の体験
「ルーク ネイチャーセンター」では、本質的な体験を求めるお客様のために、学びと感動に満ちた上質なプログラムを提供します。
目の前の自然の不思議や生物多様性の面白さ、そしてその大切さを知り、自然を守る意識が芽生え、環境保全について考えるきっかけとなる時間を体験いただけます。自然を守る意識の芽生えや環境保全について考える時間を体験体感いただけます。
以下はプログラムの一例で、今後順次追加更新してまいります。
【海の豊かさを学ぶ】体験シュノーケリング・エコツアー:
海洋学の知見を持つガイドと共に、サンゴ礁に暮らす生物を観察。海の生きものたちがどのように支え合い繋がりながら暮らしているか、また、海の生きものたちが暮らすサンゴ礁・藻場の役割や不思議を学びます。

体験シュノーケリング・エコツアーイメージ
体験シュノーケリング・エコツアーイメージ
【森と海のつながりを実感】トレイル・エコツアー:
本リゾートホテルの裏山に広がる熱帯雨林の森を散策。パラオ固有の植物や野鳥のさえずりに耳を澄ませ、森の土壌がいかにして豊かな海を育むのか、その神秘的なメカニズムを五感で感じ取ります。

トレイル・エコツアーイメージ
トレイル・エコツアーイメージ
【創造力で環境問題に貢献】海洋ごみアップサイクルワークショップ:
海岸に流れ着いたプラスチックを、美しいアクセサリーやキーホルダーへと生まれ変わらせます。旅の思い出が、海洋汚染問題への意識を高めるきっかけとなる、創造的でサステナブルな体験です。(所要時間:約1.5時間 / 料金:$30前後)
※2026年春ごろより提供予定

海洋ごみアップサイクルワークショップイメージ
■ 未来への投資 ― リゾート全体で推進する先進的プロジェクト
「ルーク ネイチャーセンター」は、リゾート全体で進めるサステナビリティ活動の司令塔の役割も担いますです。私たちは様々なパートナーと連携し、自然資本の未来に投資しています。

サンゴ礁回復プロジェクト
ガラスリサイクルプロジェクト
左から、P.I.D.C President 丹下慎也、Eyos Rudimchコロール州知事、パラオ共和国コロール州政府廃棄物コンサルタント 藤勝雄氏
【生物多様性】アジア開発銀行との大規模サンゴ礁回復プロジェクト(20254~2027年): 電気刺激でサンゴの成長を促進する「ミネラル付加技術(MAT)」を用い、本リゾート前のサンゴ被度礁を回復再生させる3年間で73万ドル規模の国際的プロジェクト。将来的にはお客様もサンゴ植え付けに参加できるプログラムを計画しており、「消費する観光」から「再生する観光」への転換を象徴します。
【循環型経済】琉球大学と連携した循環型食物生産農業「アクアポニックス」プロジェクト: 魚の排出物を栄養に野菜を育てる、水と資源を有効活用する半閉鎖循環型農業システムを導入した、琉球大学COI-NEXTとの連携プロジェクトを開始しました。将来的には収穫された食材オーガニック野菜のホテル内での活用を予定しています。
【資源循環】地域と連携したサーキュラーエコノミーの実現: コロール州リサイクルセンターと連携し、リゾートで出た廃棄ガラス瓶をリゾート内で使用するビアマグ等に再生するガラスリサイクルで資源循環社会の構築を目指します。
【脱炭素】沖縄電力グループと連携した再生可能エネルギー導入: 沖縄電力グループとの協業による太陽光発電設備(施設内エネルギーの約2割20%を供給)の導入により、島しょ地域における持続可能な再生可能エネルギーシステムのモデルケースを実現構築するとともに、パラオ共和国政府が掲げるカーボンニュートラル目標※の達成に貢献します。
※パラオ共和国は、現在電力の大半をディーゼル発電で供給しており、同国政府が掲げる再生可能エネルギー割合を2025年までに45%、2050年までに100%にする目標(出典:IRENA『Republic of Palau: Renewable Energy Roadmap 2022-2050』出典:IRENA Republic of Palau:Renewable Energy Roadmap2022-2050)を達成するためには、再生可能エネルギー普及の加速化が必要とされています。
本リゾートは、ネイチャーセンター「ルーク ネイチャーセンター」を拠点核として、これからもパラオの豊かな自然と文化を守りながら、訪れるすべての人々お客様にとって忘れられない感動と学びの体験を提供してまいります。そして、本リゾートこの場所での滞在そのものが、この美しい島の未来をより豊かにすることに繋がる「サステナブル・デスティネーション」となることを目指し、挑戦を続けます。
■ 東急不動産のリゾート事業における「TCFD/TNFDレポート(統合版・第2版)」公開
自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures,以下「TNFD」)が提示するフレームワークに沿って、本リゾートの自然資本に関わるインパクトと依存、リスクと機会に関してとりまとめたレポート(以下「本レポート」)を本日公開いたしました。本レポートでは、生物多様性定量分析のスタートアップ 株式会社シンク・ネイチャーによる評価を含めて分析を行った結果、本リゾートの開発・運営がネイチャーポジティブに貢献していると評価されております。
TNFDレポートは以下、URLからご覧ください。リリースURLは以下
TNFD提言に基づく開示:
3d2da3791f89419a9591e0d8fb9261414d5b53d5.pdfhttps://tokyu-fudosan-hd-csr.disclosure.site/ja/environment/tnfd/
■ 40周年を迎えた「「パラオ パシフィック リゾート」について
パラオ共和国は、フィリピンの南東 650 kmに位置する 200 を超える群島からなる国です。多種多様な海洋生物が息づく世界屈指のダイビングスポットとして有名なパラオは、各所に残る数多くの史跡や戦跡を語り継ぐ遺跡を目的とした観光客も多く訪れており、今後さらなる観光市場の成長が期待されています。
開業420周年目を迎えた本リゾートは、様々な植物や動物が棲息する山林やトロピカルガーデンのほか、珊瑚を始め色鮮やかな海洋生物の棲み処となっているプライベートビーチを有し、パラオの自然と文化を体感することができる施設となっています。2015年にはミクロネシア地域初の水上バンガロー5棟5室、2019年にはパラオ初となる独立型プールヴィラ7室等を含む新エリア『The Pristine Villas and Bungalows at Palau Pacific Resort』を開業し、パラオ国内最多の客室を有するリゾートホテルとして親しまれています。
■ 「パラオ パシフィック リゾート」開業時から続く環境取り組み
本リゾートは、開業時から今日に至るまで「自然環境の保護と開発の両立」を掲げ、環境保護の取り組みを行ってきました。ホテル建設にあたっては敷地内の樹木をできる限り残し、建物屋根の高さをヤシの木よりも低く設計することで周囲の自然環境との調和を図っているほか、雨水による泥土の流出などによりサンゴ珊瑚が育ちにくい環境だった前面の海は、水路や海流を改善することで瀕死状態だったサンゴ珊瑚を再生し、現在ではパラオ共和国コロール州による海洋生物保護区に指定されています。また、敷地内の水源を利用した安全な飲料水の確保と水資源保護、排熱交換システムの導入などを通して、環境にやさしいホテル運営に努めています。


<パラオ パシフィック リゾート 施設概要>
敷地面積: 275,382平方メートル
延床面積: 19,226平方メートル
客室数: 172室
所在地: Koror, Republic of Palau 96940
開業: 1984年12月10日
URL: https://www.palauppr.com/jp
※「The Pristine Villas and Bungalows at Palau Pacific Resort」も含みます。

■ 長期ビジョン「GROUP VISION 2030」でめざす、生物多様性の取り組み
東急不動産ホールディングスは 2021 年に長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を発表しました。多様なグリーンの力で 2030 年にありたい姿を実現していく私たちの姿勢を表現する「WE ARE GREEN」をスローガンに、「環境経営」「DX」を全社方針として取り組んでいます。
東急不動産ホールディングスグループの中核企業である東急不動産では、「環境先進企業」をめざして「脱炭素社会」「循環型社会」「生物多様性」を主要な3つ環境課題とし、事業を通じて様々な取り組みを積極的に進めています。中でも「生物多様性」は、土地や様々な資源の利用、自然によるレクリエーションや人々のゆとり・癒しや生産性の向上、そして資産価値向上など、多様な側面で自然に依存し、インパクトを与えながら事業が成り立っていることから、重要な課題と認識し、2011 年に生物多様性方針を策定するなど、早期より自然と共生する取り組みを継続的に実施してきました。
また、「地域特性を踏まえたネイチャーポジティブへの貢献」を目標に掲げ、都市においては、都市に点在する緑を繋ぐ、人と自然に配慮した緑化、地方においては、生態系サービスとの共存を取組み取り組み目標として、不動産開発・運営管理を行っています。
今後も、重点課題への取り組みを通じて、お客様へ環境価値を提供し、事業を通じた循環型社会の実現を目指してまいります。
東急不動産ホールディングス「GROUP VISION 2030」について
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/group-vision-2030/
東急不動産ホールディングス「中期経営計画 2030」について
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/ir/mgtpolicy/mid-term-plan
■私たちが提供する「体感型サステナブルリゾート」
東急不動産・東急リゾーツ&ステイ・東急リゾートの3社は「体感型サステナブルリゾート」として、3つのテーマ「体験」・「地域」・「環境」に基づいた、楽しみながら地球や地域に優しく過ごせるサステナブルな空間や体験・活動を、施設を訪れるお客様やステークホルダーの皆様へ提供していきます。
「体感型サステナブルリゾート」のコンセプトや、当社リゾート施設で提供している環境体験を紹介するWEB サイトはこちらから
ENJOY!GREEN GUIDE
URL|https://www.tokyu-green-resort.com/
