「そこに正義はゼロなんです」―中村の原動力となる「怒り」とは?
「そこに正義はゼロなんです」
中村修二は受賞会見の場で研究を続ける原動力は「アンガ-(怒り)」と言った。
中村が言う「怒り」とはいったい何なのか?
実力があるだけじゃだめだ。サラリーマンが究極の幸福を得るための強烈なる提言!
エジソン以来の革命「青色LED」開発の成功は、会社の命令に逆らうことからはじまった。組織と対等な個人、組織のせいにしないサラリーマンの強い生き方を体現した、ひとりの先鋭的な男、中村修二のドキュメンタリー。
更に、ノーベル賞受賞直後の中村氏に緊急取材。受賞会見で言った「中村修二の『怒り』の正体」、そして「中村修二の反乱とは何か」を解き明かす。
[書籍情報]
畠山憲司著『中村修二の反乱』
刊行日:2014年11月14日 定価:518円(税込)体裁: A6版 頁数:240頁
[目次]
序章:ノーベル物理学賞受賞 第一章:目覚めよ!―東京 第二章:本当に追い詰められたのはだれか?―サンタバーバラ 第三章:燎原の火―四国 終章:ノーベル物理学賞受賞までの十四年
●中村修二(なかむら・しゅうじ)
1954年愛媛県生まれ。徳島大学工学部電子工学科卒業後、同大学院で修士号を取得。79年徳島県阿南市の蛍光体メーカー・日亜化学工業(株)に入社。開発課に配属され、半導体の研究に携わる。93年12月、20世紀中には不可能と言われていた「高光度青色発光ダイオード(LED)」の実用製品化を世界で初めて実現。94年徳島大学大学院博士号取得。99年同社を退社し、2000年2月よりカリフォルニア大学サンタバーバラ校・材料物性工学部教授に就任。同年12月、日亜化学工業から青色LED特許に関する企業秘密漏洩の疑いで、ノースカロライナ州東部連邦地方裁判所に訴えられる。これに対して、01年8月、東京地裁に特許権の帰属などを求めて同社を提訴。05年和解。
2014年ノーベル物理学賞受賞。
■著者紹介 畠山憲司(はたけやま・けんじ)
1954年岡山県生まれ。中央大学法学部卒業後、通信社、出版社を経て、90年畠山けんじ事務所を設立。著書に『ポケモン・ストーリー上・下』(角川文庫)『踊るコンテンツ・ビジネスの未来』(小学館)『クワタとユーミン』(サンマーク出版)『鹿鳴館を創った男』(河出書房新社)など。