社員8名の京都メーカーが開発した介助者1人で寝たまま洗髪・洗体が可能な機器 限られた人員と時間の中でも尊厳ある清潔ケアを

来場者が「ラプレシャンプースチーマー」の”近くは濡れて遠くは濡れない”特殊な蒸気(特許取得)を髪で体験する様子
「お客様の欲しいモノ」を形にする電気機器メーカー、株式会社ティ.アイ.プロス(京都府宇治市)は、2026年9月18日(金)から20日(日)まで岡山市内で開催された「第57回(2026年度)日本看護学会学術集会」の企業展示に出展しました。人手不足が続く看護現場では、患者の清潔を守る必要性を理解していても、準備や介助、後片付けに人員と時間を要するため、十分な洗髪・洗体を行いにくい場面があります。当社は、寝たまま・車いすに座ったまま、介助者1人でも対応できる入浴支援機器「ラプレシャンプースチーマー」の体験ブースを出展。患者の清潔と尊厳を守りながら、ケアにかかる「時間・労力・経費」を削減する選択肢として、病院や医療関連施設などで働く看護師をはじめとする来場者に紹介しました。
■ 人手不足でも ”患者へのケアを減らさず 看護師の負担を減らす”

ベッドの上でタオル1枚を肩にかけ服を着たまま「ラプレシャンプースチーマー」で洗髪する様子
専用のシャンプー剤を使って座ったまま介助者1人で洗髪をする様子
髪や身体を洗うことは、単に汚れを落とすだけではありません。不快感を和らげ、皮膚の状態を観察するとともに、その人らしさや尊厳を守るための大切なケアです。
一方、看護職員の有効求人倍率は全国的に1倍を大きく上回り、病院や介護施設を含む多くの地域・領域で人材不足が続いています。また、介護職員は2026年度に約240万人が必要とされ、2022年度と比べて約25万人の確保が必要と推計されています(厚生労働省「第1回 2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」資料〈2026年4月〉、「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」〈2024年7月〉)。
こうした状況のなか、ベッド上での洗髪や洗体には、物品や湯の準備、患者の体位調整、施術、汚水処理、寝具や周囲の清掃、後片付けまで、多くの工程を伴います。患者の状態によっては複数人での介助が必要となることもあり、限られた人員で対応する看護・介護職員にとって大きな負担となっています。
だからこそ、必要な清潔ケアを省くのではなく、少ない人員でも無理なく継続でき、準備から後片付けまでの時間と労力を軽減できる方法が求められています。
■ 看護の専門性と実践を考える場で ”清潔ケアの選択肢”を紹介
第57回(2026年度)日本看護学会学術集会は、公益社団法人日本看護協会が主催。「新たな未来を拓く看護の挑戦 ~専門職としての自律した判断と実践~」をテーマに、9月18日(金)から20日(日)まで岡山市内の3会場(岡山コンベンションセンター、ANAクラウンプラザホテル岡山、岡山県医師会館)で開催されました。
※日本看護学会学術集会2026開催概要はこちら→ https://www.congre.co.jp/jna2026/

日本看護学会学術集会が開催された会場の1つ岡山コンベンションセンター2階連絡通路案内板
日本看護学会学術集会が開催された会場の1つ岡山コンベンションセンター2階エントランス
岡山コンベンションセンター外観
企業展示が開催された岡山コンベンションセンターには、医療機器、介護機器、健康関連器具を扱う企業をはじめとする64社が出展。会場には、大学病院や公立・私立病院などで働く看護師の方々を中心に来場されていました。

企業展示会場の様子
ティ.アイ.プロス社のブース
当社ブースでは、実際にベッド上や車いす上で清潔ケアを行う本体と専用シャンプー剤、活用事例などを映像と共に展示。約40℃の温かいスチームを用いて、浴室や排水設備がない場所でも周囲を大きく濡らさずに洗髪・洗体でき、負担を軽減できる仕組みを紹介し、実際に特殊なスチームを来場者の髪や腕、手のひらで体験いただきました。

温水シャワーと同程度40℃前後のスチームを来場者が腕にあてて体験する様子
”近くは濡れて遠くは濡れない”特殊スチームを来場者が掌にあてて体験する様子
■ 入浴できないときにも 髪や身体を洗えるケアを
病気やけが、身体機能の低下などにより、浴室への移動や浴槽への出入りが難しい患者・利用者にとって、清潔を保つ方法は限られます。タオルなどで身体を拭く清拭は重要なケアである一方、皮脂や排泄物などの汚れを洗い流したい場面や、髪を温かいお湯で洗いたいという希望に十分応えにくい場合もあります。
「ラプレシャンプースチーマー」は、“近くは濡れて、遠くは濡れない”独自の特殊スチーム技術(2018年6月特許取得)を用いた入浴支援機器です。洗髪で使用する水量の目安は1人約300~400cc。
寝たまま、または車いすに座ったまま使用でき、洗髪だけであれば服を着た状態でも施術が可能です。

近くは濡れて遠くは濡れない特殊なスチーム(2018年6月特許取得)
ラプレシャンプースチーマー〈AT自動給水型〉本体(病院・施設用12kg)
洗髪用専用シャンプー剤
専用ボディ―ソープ
介助者1人でも扱いやすい設計で、本日現在 16都道府県36施設(2026年10月には18都道府県38施設の予定)の大学病院や医療機関の集中治療室、終末医療、介護施設、在宅介護などで活用されています。また2026年4月には、「介護テクノロジー」の入浴支援分野に該当する機器としても認定されました。
■介助者1人で準備から後片付けまで ~従来方式との利便性比較~

従来方式との利便性比較表
複数人で行う清潔ケアと比べて人員配置の負担を抑え、準備・施術・片付けにかかる時間と労力を軽減することで、人件費を含む経費の削減にもつながるだけでなく、患者に必要なケアの質を保ちながら、現場の業務負担を減らすことができます。
私たちの技術力を活かし、限られた人員と時間の中でも清潔ケアを届けやすくし、効率化によって生まれた時間を患者様との対話や観察など、看護師にしか担えないケアへ充てられることを願っています。
■ 来場者から寄せられたお声
● ベッド上の洗髪や洗体は非常に労力が掛かるが、長年それを改善する術がなかった。
しかしこのシャンプースチーマーなら改善が可能と感じる。
● 機器を使用することで患者の移動や移乗がなくなるのなら、それだけヒヤリハットが発生する
リスクの軽減ができるのではないか。
● すでに病院から介護施設まで使用されているのを考えると、病院においてICU(集中治療室)から
一般病棟まで、様々な病棟でカバーできると思う。
● 災害地派遣看護師をしていたが、このような機械が被災地でも使用されていたのを知らなかった。
もっと認知を高めてほしい。
■ 展示会責任者の コメント

株式会社ティ.アイ.プロス 業務部課長 杉本崇志
「今回の日本看護学会学術集会では、当社機器の展示を通じて、多くの看護師の皆さまと入浴介助について意見を交わし、現場が置かれている厳しい状況を改めて認識しました。
なかでも、最も多く寄せられたのが『入浴介助の困難さ』についての声です。当社もその課題は把握していましたが、現場の生の声を伺うことで、慢性的な人手不足をはじめ、準備に時間を要すること、介助中は患者の状態に細心の注意を払い続けなければならないことなど、さまざまな困難が今なお続いていることを実感しました。同時に、看護師の皆さま自身も、こうした状況を何とか改善したいという強い思いを持っていることが伝わってきました。
私たちは、この機器によって現場が抱える困難の解消を図り、患者に必要なケアを守るとともに、看護師の労働環境の改善に貢献したいと考えています。今後も営業活動やYouTube、SNSなどを通じて、一人でも多くの看護師の方に『このような機器がある』ことを知っていただけるよう、発信を続けてまいります。」
■ 会社概要
●会社名:株式会社ティ.アイ.プロス
●代表者:代表取締役 杉本洋一
●宇治工場/事務所 〒611-0041 京都府宇治市槇島町落合144-7 プロニクスビル3F
●設立:1995年7月
●事業内容:理美容電気機具・業務用電気機具の開発、製造、販売
●公式サイト: https://www.tipros.co.jp/
●ラプレ介護チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCqmzHIZpt7xxUB-HWybxPBQ/featured