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食事にもおやつにも。パン好きが多いのは、徳島県!

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~徳島県に続くのは愛媛県、富山県、高知県と四国が圧倒的な強さに~

NTTタウンページ株式会社(代表取締役社長:岡田 昭彦、本社:東京都港区虎ノ門3-8-8)は、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、自社が運営するタウンページデータベース紹介サイト(http://tpdb.jp)では、毎月独自の都道府県ランキングを発表しています。第68回のテーマは、「パン店」に関するランキングです。

世界中で主食として取り入れられているパン。地域の特性を取り込んで、それぞれが独自の食文化に発展させています。日本には、戦国時代に鉄砲とともに伝えられたとか。キリスト教布教が禁止されたこともあり、一般に広まるのは明治になってからですが、日本人の食の多様化に伴って、今や食事として欠かせない存在となっています。
今月は、「パン店」に関するランキングです。

【「パンの記念日」と「パンの日」】
 日本で初めてパンが食事として注目されたのは、幕末。1840年のアヘン戦争をきっかけに、海外列強に危機感を持った徳川幕府は緊急防衛策を講じました。
 白羽の矢がたったのが、軍学者の江川太郎左衛門です。彼は、戦場では炊飯の煙が部隊の居場所や兵の規模を知らせる手がかりになることから、火をおこす必要のないパンに注目。
 保存性・携帯性にも優れた乾パンスタイルの「兵糧パン」を提案しました。そして、1842年4月12日にパン製造が始まったことから、パン食普及協議会により4月12日が「パンの記念日」に、毎月12日が「パンの日」になりました。
(参考サイト http://www.panstory.jp/panday/panday.html パン普及協議会)

 江戸時代に出版された「甲陽軍鑑※(こうようぐんかん)」には、川中島の合戦で上杉謙信が武田軍の「キツツキ戦法」を見破ったきっかけになったのが、炊飯の煙だと記されています。いつもより多くの煙が上がっていることで夜襲を察知したという説で、炊飯の煙が戦の明暗を分けるほど重要なものだったことがわかります。
※武田軍の戦略、戦術を記した軍学書

【女性と西日本はパン好きが多い?】
 インターネットサービスのニフティ株式会社「@niftyニュース」が2016年9月9日~2016年9月15日に行なったアンケートによると、パンを買う場所は1位がスーパー、2位がパン屋、3位がコンビニでした。女性と男性では購入する場所に違いが見られ、女性はパン屋と百貨店が男性よりも多い結果となっています。
 このことから、男性はスーパーやコンビニなど手近な所で手に入るパンを好み、女性は専門店でパンを購入したがる傾向がわかります。

<図1>パンはどこで買うことが多いですか

では、パン店の登録件数はどうなっているのでしょうか。
業種分類「パン店」の登録件数は、この10年で13,212件から11,326件と微減しています。

<図2>業種分類「パン店」の登録件数推移(2007年~2016年)

 人口約10万人当たりの登録件数でみると、1位は徳島県(15.08件)、2位は愛媛県(14.36件)、3位は富山県(14.34件)に。

<図3>業種分類「パン店」の人口10万人あたりの登録件数による都道府県ランキング(2016年)

 1位の徳島県、2位の愛媛県に続いて高知県は4位、香川県は15位と四国のパン好きは圧巻。東北、関東圏は軒並み下位で、西日本側が圧倒的にパン好きな傾向が明らかになりました。これは、明治以降、西側の方が西洋の新しい食べ物を積極的に受け入れたからと考えられます。

 1位の徳島県は堅実でまじめな気質が強いせいか、スペインの職人が手作りした石窯をはじめ素材や安全性へのこだわりが強いパンが多く、県外の人からも「徳島のパンはおいしい」と言われることが多いそう。特に「噛めば噛むほど味が出る」と人気が高まっているハード系パンの評価は高いようです。県産食材を使った鳴門金時を使ったパンや、アイスクリームをパン生地で包んだ「アイスパン」、行列ができる「クリームパン」などが人気です。
 
 2位の愛媛県には、1日6000個以上売れることもある圧倒的な人気を誇る「塩パン」があります。シンプルだからこそ、パン屋の実力がわかりやすいパンなのだとか。また愛媛と言えばみかんですが、みかんペーストを練り込んだ「みかん食パン」や、あんの中にみかんを混ぜ込んだ「みかんあんぱん」もあります。

*愛媛県八幡浜市のパンメゾン発祥の塩パン。うっすらとした塩の味で、パン本来の甘さが口の中に拡がり飽きない味が人気を呼んでいます。

 3位の富山県も、ご当地パンが豊富。例えば羊羹をコーティングした「ヒスイパン」、北前船の寄港地だった影響で昆布文化が栄えたことから米粉と昆布で作られた「昆布パン」、富山産コシヒカリを使った「米粉のベーグル」など地元の美味しい食材を活かしたパンが愛されています。

【次は何とコラボする?】
 パンを主食とする、海外の人からも日本のパンは人気があります。ただし、日本ならではの調理パンは「あり得ない組み合わせ」とか「食べると美味しい」と賛否両論のようです。焼きそばパンやカレーパンなど、言われてみれば確かに他国では見られないようです。日本が独自にパンをアレンジするようになったのは、やはり「あんぱん」の影響が大きいのでしょうか。日本で初めてあんぱんを作ったのは、木村屋総本店の木村安兵衛ですが、当時の日本ではパンを食べる習慣が無かったことから、全く売れなかったそう。そこで日本人でも親しめるパンを作ろうと考え、あんを入れることを思いつきます。そして出来上がったのが「あんぱん」。これが大人気となり、明治天皇にも献上されました。
(参考サイト https://www.kimuraya-sohonten.co.jp/ayumi 木村屋総本店)
 
 ますます進化する調理パンですが、最近は「酢豚サンド」や「ちくわパン」、「半熟卵入りカレーパン」など日本人でも意外に思う組み合わせが話題になっています。また、60種類近くの具材から好きなものを選んで組み合わせてオリジナルのコッペパンを作れる店なども人気です。新たなメニューが毎日のように開発されるパン。次はどんなメニューが登場するのか、パン屋さんをのぞくのが楽しみですね。

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