~人手不足が深刻な薬局現場における服薬管理の適正化に寄与~
TISインテックグループの株式会社ネクスウェイ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:坂本 倫史、以下:ネクスウェイ)は、医療機関向け情報提供サービス「アスヤク 配信ポータルサービス」から、新たに患者への服薬指導前のタイミングに合わせ、必要な服薬情報を電子薬歴※1上にポップアップ表示させるチャネル「薬歴システム表示便」を、2026年8月31日より提供開始することを発表します。
ネクスウェイの「アスヤク 配信ポータルサービス」は、製薬企業が医療機関へ送りたい情報を、電子や紙など各施設が希望する形式で一括送信できるサービスです。今回、新たに「薬歴システム表示便」をチャネル追加したことにより、服薬指導情報や患者向けの情報提供資材(指導箋※2)を、電子薬歴上へ自動表示させることが可能になります。これにより薬剤師による薬歴の確認・記載業務の負担を軽減し、質の高い服薬指導が行える環境を整えます。結果として、服薬管理の適正化を通じて、患者の自己判断による服薬中止や残薬といった課題を防止するとともに、薬局現場における深刻な人手不足の解消をはじめとした社会課題の解決に寄与します。
なお「薬歴システム表示便」は、株式会社サンクスネット(本社:広島県安芸郡、代表取締役:桐林 東一郎、以下:サンクスネット)が提供する、医薬品適正使用支援プログラム「PUMAP(R)(ピューマップ)」との連携により実装されています。
※1 調剤薬局で患者の処方歴や服薬指導の内容、副作用歴などを電子的に記録・管理するシステム
※2 病院での診察後や薬局での薬の受け渡し時に、医師や薬剤師が患者へ治療や薬の正しい使い方、注意点をわかりやすく伝えるために使用する補助資料

「薬歴システム表示便」の利用イメージ
背景
近年、薬局業界では、少子高齢化の進展や在宅医療ニーズの拡大を背景に、薬剤師に求められる役割が大きく変化しています。厚生労働省が推進する、薬剤師の「対物業務から対人業務への転換」※3により、従来の調剤業務に加え、服薬指導、継続的なフォローアップ、残薬管理、多剤投与※4の適正化など、患者一人ひとりに寄り添う業務の重要性が高まっています。
一方で、薬局現場では慢性的な人手不足が続いており、限られた人員でより高度な業務への対応が求められています。また、新薬や複数の適応症を持つ医薬品の普及に伴い、患者が服薬方法や治療の必要性を十分に理解できないまま自己判断で服薬を中止してしまうケースや、残薬の発生も課題となっています。これらは治療効果の低下だけでなく、医療費の増大や医療資源の有効活用という観点からも解決が求められています。※5
このような状況を受け、ネクスウェイは「薬歴システム表示便」によって、電子薬歴上で服薬指導前のタイミングに合わせて情報を確認できるようにし、日常業務の流れに沿った情報提供を支援することで、薬剤師が患者へ適切なタイミングで対象薬剤の情報を提供できる仕組みを整え、薬局業務の効率化と患者の服薬アドヒアランス※6向上の両立を支援します。
※3 厚生労働省「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/iyaku_36865.html
※4 一般的に5~6種類以上の複数の薬を同時に服用している状態
※5 厚生労働省「保険調剤の理解のために (令和8年度)」:https://www.mhlw.go.jp/content/001713154.pdf
※6 患者が治療の必要性を理解し、納得したうえで、自ら主体的に薬を服用し続けること
「薬歴システム表示便」の概要
「薬歴システム表示便」は、薬剤師が業務で使用する電子薬歴上に、服薬指導前のタイミングに合わせ、必要な服薬情報をポップアップ表示させるチャネルです。主な特長は以下の通りです。
<特長>
1. 服薬指導前のタイミングに合わせたポップアップ表示により、適切な情報提供を支援
薬剤師が使用する電子薬歴上に、対象医薬品に応じた服薬指導情報を直接表示。
これにより、薬局現場での確認の手間や見落としを防ぎ、患者の自己判断による服薬中止や残薬といった課題を解消し、適切な服薬指導を実現。
2. 全国約5,000軒の薬局現場へのアプローチが可能
国内で広く利用されている6機種の大手電子薬歴との連携により、薬剤師が日常業務で利用する薬歴画面への直接配信が可能。これらを導入している、全国約5,000軒の薬局ネットワークへの即時配信が可能となり、全国規模での効率的かつ広範囲な医療現場へのアプローチを実現。
3. 利用ログに基づく解析レポートで、施策の効果検証を支援
3ヶ月に1度、無償で配信実績や閲覧・利用状況に関する解析レポートを提供。どの薬剤に対し、どのような服薬指導箋が、どの程度提示・交付されたかをログデータとして可視化し、製薬企業における情報提供施策の効果検証を支援。
ユーザーへのメリット
「薬歴システム表示便」の製薬企業および薬局・薬剤師への主なメリットは以下の通りです。
<製薬企業へのメリット>
1. 医薬品の適正使用の推進を通じた、治療価値の最大化
「薬歴システム表示便」は、6機種の大手電子薬歴を導入している、約5,000軒の薬局ネットワークへの情報配信が可能です。薬局現場へオンデマンドで医薬品の適正使用を推進する情報を提供することで、的確な服薬指導の定着および患者の初期服薬の中止を防ぎ、治療価値の最大化と長期的な収益貢献につなげます。
2. ニーズに応じた配信コースの選択で、適切な情報提供を実現
製薬企業は、目的に応じて以下2コースから選択が可能。これにより特定の薬剤においてのアドヒアランス向上施策や特定患者への適切な情報提供を実現します。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/11650/table/1969_1_14beff93837a0f96b1c6958892f0b8ce.jpg?v=202608311745 ]
<薬局・薬剤師へのメリット>
薬局現場における服薬指導の質向上と業務効率化の両立
従来の別画面を開く情報ツールや紙のパンフレット等の配布とは異なり、薬剤師が業務で使用する電子薬歴の画面上に対象医薬品に関する服薬指導情報をポップアップ表示します。画面上には、確認する情報や案内する情報と、その内容に対応した患者への情報提供資材がまとめられているため、表示される内容に従って服薬指導を行うことで、服薬指導の質向上と業務効率化を両立できます。これにより適切な情報提供による患者との信頼関係の構築や、自己判断による服薬中止を軽減することで、適切な受診行動や継続的な来局を促します。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://iyaku.nexway.co.jp/service/haishin-p/system
今後の展開
今後もネクスウェイは「薬歴システム表示便」を利用する薬剤師の声や利用状況をふまえ、医薬品情報の表示方法やコンテンツの改善を進め、さらなる機能・利便性の向上を図ります。
また、現場に急激なシステム刷新や業務負荷を強いることなく、既存の業務環境を活かしながらデジタルの価値を提供する「変えないDX」のアプローチ手法のもと、電子薬歴上などの日常業務に溶け込む形で有益な情報提供を実現します。これにより、薬剤師が本来集中すべき「患者の健康に寄り添う業務」を最大化します。
今後も、薬局現場の業務効率化と服薬指導の質向上を支援し、患者の健康維持と製薬企業の安全性情報伝達の課題解決に貢献します。
ネクスウェイの「アスヤク 配信ポータルサービス」について
「アスヤク 配信ポータルサービス」は、製薬企業が医療機関や薬局へ届けたい情報を、受け手の業務環境や希望する受信方法に合わせて最適なチャネルで配信できる情報配信プラットフォームです。全国の医療機関・薬局ネットワークや約90,000人の薬剤師会員基盤※7を活用し、医薬品の適正使用に関する情報、安全性情報、新製品情報、研修・セミナー案内などを効率的に届けることができます。電子薬歴上へ情報を直接表示できる「薬歴システム表示便」を追加したことで、服薬指導の現場で必要なタイミングに必要な情報を届けることが可能となり、製薬企業の情報伝達の実効性向上と、薬局現場における業務効率化および服薬指導品質の向上を支援します。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://iyaku.nexway.co.jp/service/haishin-p
※7 ネクスウェイが運営する、薬剤師および薬局向けのメディア「アスヤク薬局ポータル」、「アスヤクLIFE研修」、「アスヤクLABO」の共通IDを持つ薬局・薬剤師会員のこと
サンクスネットの「PUMAP(R)」について
「PUMAP(R)」は、サンクスネットが保有する特許第5832048号※8に基づき、電子薬歴会社4社とのパートナーシップのもと、7機種の電子薬歴を通じて、全国約10,000軒※9の保険薬局で製薬企業が実施する医薬品の適正使用の支援を行っています。「PUMAP(R)」では医薬品のそれぞれの課題に対応したオーダーメイドの情報提供プロトコルを構築し、最適なタイミングで、シチュエーションに応じた情報提供画面を電子薬歴に表示することで、患者一人ひとりに合わせたコミュニケーションを支援します。また、電子薬歴に蓄積された処方情報などを活用することで、特定の薬剤や治療を受けている患者層へ適切な情報提供を実現します。さらに、薬剤師による対面での服薬支援を通じて患者の行動変容を促し、服薬中断や残薬といった課題の解決に貢献します。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://thanksnet-kdb.com/marketing/
※8 特許第5832048号は、患者の「シチュエーション」に応じ「プロトコル」に基づき最適な服薬指導情報を出力・ログ分析する構造に係る特許
※9「薬歴システム表示便」は、短期間での提供開始が可能な電子薬歴6機種・約5,000軒への情報配信から開始しており、今後、利用可能な薬局数を拡大する予定
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
株式会社ネクスウェイについて(https://www.nexway.co.jp/)
ネクスウェイは、デジタルとアナログをつなぐ通信サービスとSaaSを提供する会社です。
情報の多くがクラウド上で処理される現在においても、なお私たちの生活はリアルな社会で営まれており、デジタルとアナログを結び付けることはますます重要になってきています。
ネクスウェイが提供するサービスを通して情報を日本のすみずみまで届け、あらゆる人が自分らしく働ける世界の実現を目指します。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
◆「アスヤク配信ポータルサービス」に関するお問い合わせ先
株式会社ネクスウェイ 医薬情報事業部
TEL:0120-341-890 E-mail:clp@nexway.co.jp