それぞれの国の“知”を象徴する図書館は、そのユニークな建築や貴重な収蔵物を目当てに、世界中から観光客が集まる。今回は、トリップアドバイザーの情報をもとに、SF風の近未来的な図書館から映画「ハリー・ポッター」のロケ地まで、一度は訪れてみたい世界の有名図書館をご紹介する。
・「ヴァスコンセロス図書館」(メキシコ/メキシコシティ、トップ画像)
メキシコを代表する建築家、アルベルト・カラチがデザインしたこの図書館は、書架を天井から吊るすという斬新なもので、まるでSF映画のような空間が広がる。
・「ストラホフ修道院図書館」(チェコ/プラハ)
プラハで最も長い歴史をもつ修道院の図書館で、フレスコ画で美しく装飾された「哲学の間」と「神学の間」から成る。修道院から見下ろすプラハの街並もすばらしい。
・「オックスフォード大学 ボドリアン図書館」(イギリス/オックスフォード)
西洋史上では最古とされるイギリスの図書館。映画「ハリー・ポッター」シリーズのロケ地となったことでも有名。イギリスで出版される本はすべて納められている。
・「幻想図書館」(ブラジル/リオ デ ジャネイロ)
後期ゴシック様式で建てられた、教会のような図書館。壁面を覆う書架にはポルトガル語の古書4万5000冊が収蔵され、古い本の香りと荘厳な空間の中では、誰しもが“幻想”図書館たるゆえんを感じるはず。
・「ビクトリア州立図書館」(オーストラリア/メルボルン)
上部のドームからは自然光が入るため、屋内でありながら開放的な空間。放射線状に机と椅子が配置された「La Trobe Reading Room」 や、併設されたギャラリーや美術室が見どころ。
・「大英図書館」(イギリス/ロンドン)
いわずと知れた、イギリスが世界に誇る図書館。マグナ・カルタ(大憲章)のほか、ヘンデルやモーツァルトの直筆楽譜、ポール・マッカートニーの直筆によるビートルズの「イエスタデイ」の歌詞原稿も飾られている。
・「イェール大学 バイネッキ図書館」(アメリカ/ニューヘブン)
米国内最大規模の研究図書館、イェール大学図書館郡のうちの1つ。所蔵する希少図書の中には、“誰も解読できない”謎の古文書「ヴォイニッチ手稿」もある。
・「ビブリオテーク・ナショナル(フランス国立図書館)」(フランス/パリ)
別名フランソワ・ミッテラン国立図書館と呼ばれるパリの新しい国立図書館。4棟からなる図書館は、遠くから見ると開いた本のように見える。1000万を超える書籍と35万束の原稿、写本に加え、地図、コイン、レコードなどが所蔵されている。
・「アンブロジアーナ図書館 & 絵画館」(イタリア/ミラノ)
レオナルド・ダ・ヴィンチ直筆の1750点のデッサンが描き込まれているアトランティコ手稿1119葉が所蔵されている。そのほか、ボッティチェッリの「天蓋の聖母」、ティツィアーノの「東方三博士の礼拝」など第一級の絵画がずらり!
・トリニティ カレッジ図書館(アイルランド/ダブリン)
アイルランド最大のこの図書館は、世界で一番美しい本といわれているケルズの書の展示で有名。映画スター・ウォーズのジェダイ・アーカイヴはこの図書館をもとにイメージされたともいわれる。