「万里の長城」とも呼ばれる高さ10メートルもの防波堤をつくり、「津波防災の町」として有名だった岩手県田老町(たろうちょう)が2011年3月、東日本大震災による津波で甚大な被害を受けたことはまだ記憶に新しい。
しかし今、東北・三陸沿岸では再び、総延長400キロもの「巨大防潮堤」が建てられようとしているのだとか。
「波の被害が出たら、防波堤を作る」という対策では、海との共存文化は衰退し、人々の防災意識は希薄化し、また同じことが起きうる…と考えた一般社団法人「防災ガール」は、これまでになかった津波防災を提唱・実現するプロジェクト「#beORANGE(ハッシュビーオレンジ)」を、7月18日(海の日)を皮切りにスタートする。
同プロジェクトは、ハザードマップ・浸水予測図に基づき、指定の「津波避難ビル」や学校施設・マンション等に避難場所の目印となる「オレンジフラッグ」を設置するというシンプルなもの。
「津波防災が身近にあれば、人々の避難行動は加速し、二次的な被害を防ぐことに繋がる」という考えのもと、各自治体・行政機関・地域の人々に広くフラッグの意味を知ってもらい、定期的な防災訓練に「津波防災訓練」をカンタンに導入できる仕組みを構築する。
まずは、「南海トラフ巨大地震」による津波被害が懸念される太平洋沿岸・海沿いの地域にて、約100本の「オレンジフラッグ」の掲示を開始。スケジュールは、8月23日(火)に愛知県(田原市)、9月3日(土)・4日(日)に静岡県(下田市)、10月(予定)に高知県(高知市)となっている。
同プロジェクトのスタートに伴い、来たる「海の日」に、オープニングイベント(参加費無料)を開催!渋谷付近・お台場をオレンジで染めるウォーキングイベントにアナタも参加してみてはいかが?
イベント詳細・参加申込ページ(https://www.facebook.com/events/315460468786078/)