日本初となる昆虫食の図鑑『ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて』3600円(税込)が、新興出版社啓林館の絵本児童書ブランド・文研出版から4月2日(木)に刊行された。
昆虫食が人類の未来を救う?!
2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が公開した昆虫食に関するレポートで、世界の食糧不足改善や温室効果ガス軽減などが示唆された。同レポートをきっかけに昆虫食が世界的に注目され、日本でも昨年頃から虫を使った食品が発売されたり、昆虫食レストランがオープンしたりなどして、話題になっている。
これ1冊でわかる!昆虫食の入門書
今回刊行された『ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて』は、小学生向けの図鑑でありながら大人が読んでも十分に昆虫食のムーブメントが理解できる“昆虫食の入門書”だ。
同書では「なぜ虫を食べることで環境や社会によいのか」「今までどのように昆虫は食べられてきたのか」「どう食べるのがおいしいのか」などについて、わかりやすく解説されている。さらに、自分で虫をつかまえて調理して食べる方法もわかるので、親子で楽しむことができそうだ。
昆虫食のスペシャリスト監修の充実した内容
同書は、昆虫料理研究家・昆虫料理研究会代表・NPO法人食用昆虫科学研究会理事を務める昆虫食のスペシャリスト・内山昭一氏が監修を行っている。
第1章「虫は食べられる」では、FAOレポートを基にした昆虫食の利点と虫の生態を解説。
第2章「日本のおいしい虫たち」では、全国でこれまでどんな虫がどのように食べられてきたかを紹介。セミやコオロギ、バッタなどの身近な虫を実際に捕まえて食べる方法を解説した食育的パートもある。
第3章「世界のおいしい虫たち」では、世界の昆虫食を豊富な写真と共に紹介。
第4章「これからの時代の虫ごはん」では、最新の昆虫食イベントや昆虫食レストラン、最新昆虫食品のルポなどが収録されている。
このほか同書では、全国の昆虫食スポットが集められた店舗リストなどのコラムも充実している。
新型コロナウイルスの影響で外出機会が減ったこの時期、『ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて』を読んで、昆虫について学びながら環境と食について考えてみよう!