新型コロナウイルスの感染対策のために、学校や塾が休校になって2カ月が経とうとしている。そんな中、“この休校期間の遅れをどうにか穴埋めしなくては!”と不安と焦りを感じている保護者も少なくないだろう。
そんな人におススメの書籍を紹介しよう。東京・三鷹にある塾「探究学舎」の代表をつとめる宝槻泰伸氏による「今日から塾をやめてみた」が、主婦の友社より発売中だ。
アフターコロナに備えるべきことって?
「今日から塾をやめてみた」は、アフターコロナに生きる子どもたちの新しい生き方について親ができることを示した一冊だ。
現在、コロナ禍により、世界中の人々が従来の社会が抱えていた問題点に気づき、新しい生き方・働き方の重要性を再認識している。
そんな中、著者・宝槻泰伸氏は、『今までは、与えられた課題を解決する力が重要視されてきました。学校生活や授業に適合して良い成績をおさめる、いわゆる優等生がよしとされてきたのです。しかし、世の中が成熟した今、自ら課題を見つけて解決する力を養っていかなければならないのです。“正しい答えを出す”だけではなく“新しいものを生み出す”ということに今後は価値が出てくるのです。』と提言する。
同書では、アフターコロナの時代に必要とされるであろう『自ら課題を見つけて解決する力』を育むために親ができることについて紹介している。
例えば、親は子どものもつ能力に目を向け、とことん深掘りさせる環境づくりをすることで、自然と子どもは学び始め学力がつくとアドバイス。
テレビで見たサイの映像に子どもが興味を持ったのであれば、その熱が冷めないうちに動物図鑑などを準備してあげる。また、休園中の動物園によるサイの休日映像をのぞいてみるなど、好奇心のタネがしぼまないようにネタを親が提供し続けていくことが大切だという。
子どもと同じ空間にいる時間が多い今だからこそ、子どもの興味のある分野や好奇心のタネに気づいてあげられるチャンス!「今日から塾をやめてみた」を読んで、親が子どもにできることを準備してみては?