秀親氏&塚田哲也氏の2人組「大日本タイポ組合」による絵本『もじかけえほん かな?』1200円(税抜)が、偕成社から5月13日(水)に発売された。
著者は「大日本タイポ組合」の2人組
同ユニットは、秀親氏と塚田哲也氏の2人が1993年に結成。文字を解体して組み合せ、再構築することで新しい文字の概念を探る活動をしている。世界各地での個展開催、知育玩具『TOYPOGRAPHY』の制作などを手がけ、絵本『なんでももじもじ』や、作品集『大日本字』を手掛けている。
タイポグラフィの魅力は、年齢を問わず楽しめることなのだとか。2018年に塚田氏が配信した、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」のカタカナ部分を「門」一文字に収めたツイートは、4.5万「いいね!」を獲得。ユーモアあるアイデアとして話題になった。
タイポグラフィの面白さをしかけで表現
同書は、一部が変わるだけで別の文字や別の意味になるというタイポグラフィの面白さを、仕掛けで表現している絵本。
一部のページが縦や横の半分サイズになっていて、単純ながら、めくると“あっ!”と驚く変化が起こる仕掛けだ。
例えば「さら」が「もち」に早変わりするなど、文字の上や下の一部や左右の一部を書き換えるだけで、まったく別の文字ができ上がり意味も変わるということを、感覚で楽しめる面白さがある。また、同時に左に描いてある皿の絵もふくらんだ餅に変わっているなど、細部にも2人のこだわりが感じられるのが面白い。
ユニークなタイポグラフィを子ども向けに単純化し、何度でも楽しめる同書。対象年齢は4歳以上で、ひらがなを勉強し始めた子どもにもぴったりだ。
工夫がこらされた『もじかけえほん かな?』で、タイポグラフィの面白さを味わってみよう!
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