東京の中心地を走るJR山手線。山手線の駅の1つである西日暮里駅では、4月に開設した“コミュニケーションウォール”「エキマド」に、音響空間としてサウンドアート『呼吸する駅』が導入されている。
「東京感動線」とのコラボ
『呼吸する駅』は、JR東日本が推進する「東京感動線/TOKYO MOVING ROUND」とのコラボレーション企画。
「東京感動線」は、“東京の、ちょっとだけ未来の景色”をキャッチコピーに掲げるJR東日本のプロジェクト。山手線を起点に駅・まち・人をつなぎ、沿線の多様な個性を引き出し、心豊かな都市生活空間の創造を目指している。
駅を介して交流を生み出す
「エキマド」設置の狙いは、駅を介して交流を生み出すこと。壁には大人も子どもも楽しめて、日常をくすぐるようなコンテンツや、利用者同士の間接的なコミュニケーションを派生させるしかけなどを設けている。
コンセプトは『呼吸する駅』
この音響空間の構築を手がけたのは、欧州を中心にグローバルに活動するサウンドアーティスト・及川潤耶氏。
コンセプトは『呼吸する駅』。「サウンドディフューズシステム」という音響拡散システムを採用している。複数のスピーカーから出る音が一体となり、まるで大きな生き物のように駅コンコースを包み込む、ユニークな空間になっている。
また、こども用黒板部分には、遊ぶ動作に反応して音が生まれる「インタラクティブサウンドシステム」を導入。音を自らの身体で作り出す楽しさを体験できる。
立体音響コンテンツ「Imaginary Wind」
『呼吸する駅』の繊細な音響世界の一部は、「Imaginary Wind」として、現在「ソニフィデア」ウェブサイト上にて公開中。まずは家でもヘッドフォンで楽しめる立体音響コンテンツを体験して、緊急事態宣言解除後には西日暮里駅に足を運んでサウンドアートを楽しもう!
※おでかけの際には十分な感染症対策をお願いいたします。