新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館していた「九州国立博物館」が、6月2日(火)から開館する。
特集展示『きゅーはく どうぶつえん』
「九州国立博物館」では、開館と同時にさまざまな特集展示が開催される。
特集展示『きゅーはく どうぶつえん』では、動物をモチーフとした文化財が、時代・地域・ジャンルを超えて大集合!ハニワやカタナ、お皿、掛かけ軸じくなど、動物が用いられたアイテムが、楽しく賑やかに展示されている。会場は4階文化交流展示室 第3室・11室。
第3室には、子どもが楽しめそうな“おもちゃ箱をひっくりかえしたよう”な小さな作品が集合。また第11室には、想像上の動物や人間によって特別な意味が与えられた動物たちが揃い、昔からの人間と動物の歴史が感じられる。
観世音寺の国宝『梵鐘』を展示
同館の開館15周年と大宰府史跡指定100年を記念した特集展示『筑紫の神と仏』では、同館が開館以来実施してきた、大宰府学研究事業の成果を広く発信。発掘調査出土品や寺社に伝わる貴重な文化財をもとに、古墳時代から続く神祇祭祀や新たに国家宗教となった仏教などの、多元的な信仰の実態に迫る展示に注目したい。
会場では、観世音寺の国宝『梵鐘』が展示されるので、一見の価値ありだ。現在、公式サイトでは『梵鐘』の設置作業動画も配信中!
自宅で楽しめる『おうちdeきゅーはく!』
同館では、展示会や「きゅーはく女子考古部」「あじっぱ」などで開催してきたワークショップのなかから、自宅で取り組めるものを厳選し、公式サイトの『おうちdeきゅーはく!』で配信中!「つづけ字しおり」や「古代の髪飾り」が作れるので、ぜひチェックしてみて。
同館の観覧料は一般700円、大学生350円。障害者手帳などの持参者とその介護者1名・高校生以下・18歳未満・満70歳以上の人は無料。なお、特別展は別料金となっている。来場の際には、開館にあたっての注意事項を公式サイトで確認しよう。
再開した「九州国立博物館」を訪れて、古代の歴史に触れてその世界に浸ってみては。
■「九州国立博物館」
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2(太宰府天満宮横)
©埴輪馬 伝茨城県真鍋古墳群出土 古墳時代・6世紀 九州国立博物館
©土馬 奈良時代・8世紀 左:九州国立博物館 右:九州歴史資料館
©国宝 梵鐘 飛鳥時代・7世紀 観世音寺