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ENEOS株式会社

XING Mobilityとの液浸冷却バッテリーシステム共同事業開拓の協業に関する覚書の締結について

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覚書締結の様子(左:XING Mobility Inc. CEO  Royce YC Hong、右:ENEOS株式会社 常務執行役員 潤滑油カンパニー・プレジデント 井原 稔)

 ENEOS株式会社(社長:山口 敦治、以下「ENEOS」)は、XING Mobility Inc.(創業者兼CEO:Royce YC Hong、以下「XING Mobility」)と12月13日、液浸冷却バッテリーシステム※1の共同事業開拓を目的とした戦略的パートナーシップに関する覚書を締結しましたので、お知らせいたします。液浸冷却バッテリーシステムに関する共同事業開拓について戦略的パートナーシップを締結するのはENEOSとXING Mobilityにとって、今回が初となります。両社は今後、連携を強化し、国内外における液浸冷却バッテリーシステム市場の拡大に向けた具体的な取り組みを開始します。

 近年、電動化の普及拡大が進み、バッテリーの高出力化や高速充電による発熱量が増加しています。過度な発熱によるバッテリーの安全性や寿命維持への影響が懸念され、バッテリーの熱マネジメント※2が喫緊の課題となっています。従来バッテリー冷却に用いられてきた空冷や間接水冷等の冷却技術と比べ、冷却効率の高い液浸冷却は、高い安全性の確立および省エネルギー化への貢献(環境負荷の軽減)が期待されています。

 ENEOSは、グループ長期ビジョンに掲げた、「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」の両立に向けて挑戦しています。カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとして、2024年4月にデータセンター向けサーバー液浸冷却液「ENEOS IXシリーズ」※3を発売しており、その開発で培った液浸冷却技術や、長年の潤滑油製造で得た添加剤処方技術の知見を活かし、液浸冷却バッテリーシステムに最適な冷却液を開発、提案してまいります。

 XING Mobilityは、車両用途をはじめ様々な分野で液浸冷却バッテリーシステムの実証を行い、優れた冷却効率、高い安全性および信頼性を実現しています。これらの実証で培った知見を活かし、バッテリーシステムの冷却に課題をお持ちの顧客に対して、ENEOSと共に最適な液浸冷却バッテリーシステムを提案してまいります。

 今回の戦略的パートナーシップ締結により、ENEOSは、XING Mobilityとともに液浸冷却バッテリーシステムに関する革新的な取り組みを通じて、サステナブルな未来の実現を目指してまいります。

以 上

※1 液浸冷却バッテリーシステム:バッテリーセルを絶縁性の冷却液で完全に浸すことによって直接冷却を行うシステム。従来の空冷や間接冷却と比べて、バッテリーの放熱効率が大幅に改善され、冷却性能の向上のみならず、高い安全性、安定したバッテリー性能の維持およびバッテリーの長寿命化が可能となる。
※2 熱マネジメント:電子機器・パワーデバイス・車両などの運用中に発生する熱を効果的に制御・分散する技術や手法であり、最適な冷却技術や熱伝導材の選定および放熱設計などにより、機器の性能維持と寿命延長を図る。
※3 2024年2月5日公開「環境負荷低減に貢献する液浸冷却液『ENEOS IXシリーズ』の販売開始について

【XING Mobility】
 XING Mobilityは、2015年に設立された液浸冷却バッテリー技術における世界的リーダーであり、台湾の台北市に生産施設を持っています。設立以来約10年間にわたって、優れた冷却効率、高い安全性、および過酷な環境下における高い信頼性を兼ね備えた液浸冷却バッテリーシステムを開発してきました。同社の技術は、乗用・商用車、農業・産業機械、エネルギー貯蔵システム、そして世界初の風力発電所向け液浸冷却ESS(定置用蓄電池)を含む幅広いアプリケーションで実証されており、革新的な技術によって世界的な電動化への移行を支えています。

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