芸人であり、最近ではユーチューバーとしても有名な「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さん。彼が初めて自身の半生を振り返る哲学的自伝『幸福論 「しくじり」の哲学』が、徳間書店から8月28日(金)より順次発売中だ。
栄光と挫折が目まぐるしく交差する人生
中田敦彦さんは、藤森慎吾さんとのお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」としてデビューして間もなく、リズムネタ「武勇伝」でトントン拍子で芸能界を昇りつめ、冠番組をいくつも持つほどの人気を得ながら、ほどなく失速。話題性も仕事も激減した。
しかしそこから中田さんはテレビ番組 「しくじり先生 俺みたいになるな!!」 の講師役が好評を博し、知性派芸人として再ブレイクを果たす。そんな最中、中田さんはトークバラエティ番組に「ひな壇芸人」の1人として出演した際、このままでいいのか、とふと疑問を持ったという。
それを機に、自分のやりたいこと、スタンス、個性をより明確にしようと、芸能活動の方針を変え、ダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」の結成に至った。
成功を収めてきたように見えるが、その道のりは実は平坦なものではなく、順風満帆と呼ぶにはあまりにかけ離れたものだったのだ。
2020年にはトップユーチューバーに
さらに活動の領域を広げていった中田さんは、2019年4月からYouTubeに注力。『中田敦彦のYouTube大学』と銘打たれたチャンネルは、開設からわずか1年でチャンネル登録者数200万人を突破。そして2020年8月現在、チャンネル登録者数は280万人を突破し、トップユーチューバーの仲間入りを果たした。
『中田敦彦のYouTube大学』では「歴史」「文学」「物理」「数学」「ビジネス」といった教育系ジャンルを幅広く、独自の視点で楽しく解説。多彩な分野を取り込むことで、老若男女問わずファンを獲得している。
そんな中田さんの生活はいま、『中田敦彦のYouTube大学』のための膨大な読書、そして撮影の時間、自身が主宰するオンラインサロン『PROGRESS』の活動にほぼすべて費やされているという。
同書では、初めて自ら語る家族のこと、相方藤森さんのこと、そしてさまざまな苦闘や喜びについて記されている。自身の半生を幼少時から現在まで振り返り、「幸福とは何か?」について考察した、渾身の一冊だ。
『幸福論 「しくじり」の哲学』は1350円(税抜)。読書の秋のお供に、中田敦彦のすべてが明かされた一冊を手に取ってみてはいかが。