都会の中心で農業をする「アーバンファーミング」をテーマにした食都神戸DAY「FARM to FORK 2020」が、10月30日(金)〜11月1日(日)に神戸市中央区の東遊園地で開催される。
まちの課題解決にもつながる「アーバンファーミング」
ビルの屋上やベランダ、空き地などを利用して都市の中心地で農業を行う「アーバンファーミング」は、今世界中で注目を集めている。神戸でもここ数年、アーバンファーミングが少しずつ浸透し、南京町のビルの屋上にある農園や、
異人館が立ち並ぶ住宅街の裏路地にある空き区画を使った畑などのほか、2021年3月からは中心地にある公園の中で畑をつくる計画も進行中。
元は市民の農業への関心を高めるために始まった取り組みだったが、生産者が料理人に農業を教えたり、定住外国人と日本人が交流したりと、市民同士のコミュニティづくりにもつながっているのだそう。
今後は「空き地・空き家」の有効活用、流通コストの削減、新規就農者の育成など、まちの課題の解決につながることも期待されている。
神戸のこれまでの取り組み
また、神戸では、毎週土曜の朝に開催する東遊園地での朝市「FARMERS MARKET」のほか、
市民が農業や漁業体験を行う「ファームビジット(農漁業体験)」、地元の農家を講師に迎えた農業と農業以外の仕事の両立を目指す人向けのスクール「マイクロファーマーズスクール」なども実施している。
「食都神戸」構想の節目の年となる今年は、10月を「アーバンファーミングを考える月間」とし、その一つとして「アーバンファーミング」をテーマに、食都神戸DAY「FARM to FORK 2020」を開催する。
「食」と「農」が楽しめるトークライブや映画上映
同イベントでは、日本総研創発戦略センターシニアスペシャリスト・井上岳一氏などのゲストを招いたトークライブや、神戸市内の農家インタビューをまとめたドキュメンタリー動画の発表、芝生の上の映画上映会や、当日自由参加型のワークショップなどが行われる。
また、「FARMERS MARKET&NIGHT MARKET」も同時開催され、地産の食も大集合。
さらに、「アーバンファーミング」ウェブアプリの開設や、市内のアーバンファーマーを訪問するツアー、「アーバンファーミング」を実践する市内・海外の取り組みを紹介する動画配信なども順次実施される。
新しい生活様式が求められる今、楽しみながら「食」と「農」について学び、その視点で豊かな生活について考えてみては。詳細は、「EAT LOCAL KOBE」のサイトにて確認を。
■「東遊園地 芝生広場」
住所:神戸市神戸市中央区加納町6-4-1
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