福島の伝統工芸「大堀相馬焼」と、日本の工芸を伝える「コトモノミチ」がコラボレーション!福島伝統工芸の大堀相馬焼の魅力を伝えるPOP UPイベント「ひびのもよう」が、11月3日(火)~15日(日)の期間、「コトモノミチ at TOKYO」にて開催中だ。
“青ひび”の地模様が刻まれる「大堀相馬焼」
「大堀相馬焼」とは、福島県双葉郡浪江町大字大堀一円で生産される焼物の総称だ。東日本大震災後、同地域の窯元は、故郷を離れ県内外各地に散り散りになったが、現在ではそれぞれの土地に合わせた粘土作りなど、新天地の産物と共存共栄して新たなブランドへと生まれ変わろうとしている。
そんな「大堀相馬焼」の新たな価値に触れることができる、今回のPOP UPイベント。
伝統的工芸品「大堀相馬焼」には、ひび割れ・二重焼き・駒の絵などの特徴があり、素材と釉薬との収縮率の違いから、焼いた時の陶器の表面に繊細な音を伴って細かい亀裂が入るのだという。これを「貫入(かんにゅう)」と呼ぶ。
「大堀相馬焼」は、この貫入によって「青ひび」の地模様が刻まれる。今回のイベントタイトル『ひびのもよう』には、伝統技法「ひび割れ貫入」と、民窯として栄えたルーツを持つ大堀相馬焼が日々の生活に浸透していく様子(模様)がかけられている。
「大堀相馬焼」を都内で期間限定販売!
今回は、大堀相馬焼の窯元4事業者の商品を期間限定で販売。会場となる「コトモノミチ at TOKYO」は、日本各地の悩んでいる町工場や工芸の職人たちと共に考えて、つくったコトやモノを伝えていく場所だ。
参加するのは「京月窯」「あさか野窯」「いかりや商店」「陶徳窯」の4窯元。フリーカップや器、マグカップなど身近なアイテムが揃う。
大堀相馬焼の魅力に迫るオンライントーク
また、11月7日(土)には、300年以上続いてきた「大堀相馬焼」の窯元・陶徳10代目の陶正徳氏と、「コトモノミチ」を手掛ける金谷勉氏によるトークセッションをオンラインにて開催。
震災を乗り越え、伝統技術を守り生かしながら時代のライフスタイルにあわせたものづくりを行うなど、「大堀相馬焼」継承者として常に新しい挑戦をする陶正徳氏に、金谷氏が迫る。窯の現場からLIVE中継となるので、臨場感あるトークセッションが期待できそうだ。
参加申し込みは「コトモノミチ at TOKYO」サイト内にある専用ページの参加フォームにて。申し込み締め切りは11月6日(金)。参加費は無料となっている。
■「コトモノミチ at Tokyo」
住所:東京都墨⽥区業平4-7-1 1F