コロナ禍で中止になったカニの祭典「越前かにまつり」の代替企画として、「越前がに朝市」が11月14日(土)~29日(日)の土・日・祝日に開催される。
黄色いブランドタグ付きの“ズワイガニの王様”
ズワイガニの中でもトップブランドの「越前がに」。日本海の荒波と厳しい寒さに育てられ、福井県の港に水揚げされる「越前がに」は、“ズワイガニの中の王様”と言われ、甘くひきしまった肉質で知られる最高級品種。
表にブランドマーク、裏側には水揚げ港が表記された黄色い「産地証明タグ」が、「越前がにの証」として右側のはさみの根元部分に取り付けられている。こうしたブランドガニのタグは、1997年に越前町漁業協同組合が全国で初めて行い、今では全国で定番となっている。
2015年には、最高級ブランドとして「越前がに極」も登場。重量やサイズなどの基準を満たした「越前がに」のみに専用のタグが取り付けられ、全体水揚げ量の約0.05%しか対象とならないのだとか。
また、2018年には、農林水産省が進めている「地理的表示保護制度(GI)」にカニとして初めて登録され、唯一の皇室献上ガニである「越前がに」に新しく国の“お墨付き”も加わった。
漁場が最も近く鮮度抜群
「越前がに」は福井県内の4つの港で水揚げされるが、最も多くの水揚げがあるのは、県内最多となる50隻以上の底びき網漁船がある越前町の港。同港は、漁場である越前岬沖まで最も近く、獲れたズワイガニを活きの良いまま持ち帰ることができるので、味の決め手となる鮮度が抜群。これが、「越前がに」がズワイガニの中でもトップブランドである所以なのだそう。
新鮮な「越前がに」を地元で!
その漁の解禁日である11月6日にあわせて、毎年行っていたカニの祭典「越前かにまつり」が、今年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となった。全国から5万人以上が訪れ、楽しみにしている人が多い同イベントの代わりに、“カニの町としてできることを”ということで、今年は週末を中心に「道の駅越前にぎわい広場」にて「越前がに朝市」が開催されることに。
「越前がに朝市」では、「越前がに」の即売はもちろん、「越前がれい」や「甘えび」、
干物など、越前の美味しい魚介類のほか、テイクアウト限定で簡単な海鮮グルメも販売される。
開催日は、1回目が11月14日(土)・15日(日)、2回目が11月21日(土)・22日(日)・23日(月)、3回目が11月28日(土)・29日(日)の計7日。
地元越前町の旅館や民宿、食事処では新鮮でおいしい「越前がに」をいつでも食べられ、魚屋でたくさん買うことができるので、カニ好きなら一度訪れてみよう。
■「道の駅越前にぎわい広場」
住所:福井県丹生郡越前町厨71-335-1
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