12月9日(水)、「誠文堂新光社」より、漫画家でアーティストの窪之内英策(くぼのうち えいさく)さんが描き続けた300点近くのイラストを収めた書籍「エイサクノート」が発売される。
スランプからの復活
1986年、小学館の「週刊少年サンデー」に掲載の「OKAPPIKI EIJI」でデビューした窪之内英策さん。1980年代後半を舞台に描かれた漫画「ツルモク独身寮」の作者で、同作は映画化などもされている。
主に青年コミック誌で活躍していた窪之内さんだが、「ツルモク独身寮」の後半から、絵に対するテクニカル的ジレンマや、漫画の型に収めることへのストレスと葛藤により、漫画を描くことへのスランプに陥ったという。
2010年の「ピカもん」連載中に体を壊し、髪の毛が一気に白髪になったことで漫画家をいったん休業するが、絵は“楽描き”として描き続け、ツイッターを通して発表。その後、2014年からツイッターを通して仕事が舞い込むようになり、イラスト・CM・キャラクターデザインなど漫画の枠を超えた活動を行うようになった。
独特のやわらかなタッチや色彩が特徴
現在ツイッターのフォロワー数は25万人を超えており、淡くキュートな女の子のイラストなど、独特のやわらかなタッチや色彩で描かれる唯一無二の表現は、世代や性別を超えた多くのファンを獲得。
鉛筆で下絵を描き、コピックで色付けをしているなど、アナログな画法に行うのが窪之内英策さんのこだわりだ。
窪之内さんのすべてが詰まった一冊
今回発売される「エイサクノート」2,400円(税別)は、雑誌「イラストノートNO.45」での“窪之内英策特集”が好評だったことから書籍化が決定。
最新作を中心とした作品、約100点を追加し、総点数300点近くのボリュームアップした内容で見る者を魅惑の窪之内ワールドに引き込む。さらに最新作のドローイングやこれまでの歩み、ロングインタビューなども収録し、盛りだくさんの内容だ。
漫画家として、アーティストとして、今、最も注目を集める窪之内英策さんのすべてが詰まった一冊を、この機会に手に取ってみては。