「京都伝統産業ミュージアム」では、5つのテーマから視点を変えて工芸を覗く企画展「工芸を分解してみる」を、12月19日(土)〜2021年1月24日(日)に開催する。
視点を変えて“工芸”を見ることで新たな発見を
人の暮らしや文化のための道具として、さまざまな要素を取り入れながら時代とともに発展してきた“工芸”。使われている多種多様な素材や技術、何人もの職人の分業による生産工程など、工芸品はたくさんの要素を持っている。
同展では、工芸を色・形・素材・技などの要素で分解し、工芸品から道具までジャンルを問わず展示。視点を変えて観ることで、思いもしない気づきや出会いを見つけることができる。また、クイズをはじめ工芸を体感できる仕掛けが多数用意されており、子どもも大人も楽しめる展示になっている。
工芸を要素で分解してテーマごとに展示
同展は、工芸が持つさまざまな要素から、5つのテーマで展示。
「#1わんなり椀形」では、異なる用途や素材からわんの形をした工芸を集めた。
竹を使った工芸品を集めた「#2竹」では、竹が持つ特性や役割を発見できる。
「#3あか」では、“あか”が持つ意味や昔の人はあか色をどうやって作ったかなどを解説。
「#4型」では、道具として型が誕生したことで昔の技術にどんな革命的発展を与えたかを学ぶ。
「#5唐草」では、唐草文様が入った工芸品から部品、道具までを展示する。
観覧料は無料なので、気楽に訪れてみよう。
ワークショップや職人の実演も!
さらに、会期中の週末は、予約制でワークショップを開催。型友禅の型紙で染める「トートバック作り」や、和蝋燭の蝋で「キャンドル作り」、自分でつくる生活の道具「竹のお箸作り」などが体験でき、参加費は500~2,000円。また、週末各日は職人による実演も行われる。
各ワークショップの詳細・予約、実演協力工房は、休館日や開館時間などとあわせて「京都伝統産業ミュージアム」公式サイトにて確認を。
同施設は、当面の間、団体での来館は不可。また、混雑時には入場を制限する場合がある。来館の際は、入館時の検温やマスクの着用、手指の消毒などに協力を。
■「京都伝統産業ミュージアム」
住所:京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ地下1階