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【岩手県二戸市】ずっと観てみたかった、ナニャトヤラの盆踊り

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岩手県二戸市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、岩手県二戸市を写真とともに紹介する。

Vol.366/岩手県二戸市

旅をしていると、宿泊というのがなかなかネックになる。私はキャンプ道具を持ってきておらず、野宿を好んでするわけでもなかったため、いつもどこかに宿を取るようにしていた。市街地であればネットカフェなので価格を抑えやすいけれど、大きなまちを離れると、なかなか格安で済ませることがむずかしく、この日は値段をあまり気にせずまちの良さそうな宿泊施設を選んでいた。

さて、まずは二戸駅前から、九戸城跡を目指した。流れている時間が非常に穏やかで、広場では子どもたちも元気に遊んでいる。蝶々が空高く舞い、それを夢中になって追いかけたりしていると、私も童心に帰ったような気がした。

そして、あらためて宿泊地へ向かい、チェックインできたらゆっくりしようかなと思っていたわけだけれど、なんとそのホテルが会場になって、夏祭りが開かれていた。目の前のプールには家族連れも中高生も楽しそうに泳いでいて、ステージではノリノリのDJやダンス、ジャズもかかって。

そのプログラムの中に、「ナニャトヤラ」の盆踊りがあった。私はナニャトラヤの盆踊りがずーっと気になっていて、いつか観てみたかった盆踊りなのだ。だから、私は泊まった先の幸運で、は願ったり叶ったりの時間になったのだった。

二戸駅

九戸城跡へ

まちなみを見渡す

蝶々たち

夏祭りとプールの賑わいがあった

おまつりはいいなあ

ナニャトラヤだ

ナニャトラヤの振りのしなやかさを見ることができたときはほんとうに嬉しかったし、祭りのラストは、DJがたくさんポップな音楽をかけてくれて、ステージの前で子どもたちも踊っていた。レゲエを専門としている方みたいだったけれど、優しい。

このとき、同時にあちこちでおまつりがひらかれていることを思った。そのうちのひとつに出会えただけでも、よかったなあ。しかも、地元のおまつりというのは、出会えそうで出会えないものだ。観光客っぽい人は、ぼくしかいなかったのだから。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  
  

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