世界的なデザイナー・髙田賢三⽒の最後の作品ともなる、漆重箱と漆プレート4枚セットが、世界文化社から3月1日(月)に発売される『家庭画報4月号』誌にて発表、販売される。
髙田賢三×香川漆芸
2020年夏、髙田⽒のデザイン画をもとに「香川漆芸作品」を作るという夢のプロジェクトが始動。日本の伝統工芸への関心とリスペクト、「香川漆芸」の芸術的な美しさに触れ魅了された髙田⽒は、『家庭画報』から提案された企画を快諾した。制作を任されたのは、重要無形文化財「蒟醬(きんま)」保持者で人間国宝の山下義人さん率いる漆芸家チーム。制作中に髙田⽒が亡くなるという、予想だにしなかった試練を乗り越え、魂のこもった傑作を作り上げた。
この二人の想いが結晶し完成した作品『「夢」漆重箱』、『「夢」漆プレート4枚セット』が、『家庭画報4月号』で発表、販売となる。
山下義人さんは“髙田さんのデザインが大変細やかだったので、漆芸の技で表現するのは容易ではありませんでした。でも、せっかくなので、重箱の菊には彫漆、プレートの菊には存清と、異なる技法を用いて制作しました”とコメントしている。
数量限定の受注生産品
同企画の『「夢」漆重箱』は、彫漆と金蒔絵の技法を使用した黒漆の二段重。価格は60万円(送料別)で、専用桐箱入り。数量限定の受注生産品となる。
『「夢」漆プレート4枚セット』は、存清と金蒔絵の技法を使用した黒漆のプレート。サイズも柄も異なる4枚組となっている。価格は145万円(送料別)で、専用桐箱入り。こちらも数量限定の受注生産品となる。
現在、制作が完了している作品は各1点だが、受注により、追加で13点(計各15点)まで受注制作・販売をする予定とのこと。詳しい販売方法は『家庭画報4月号』をチェックしよう。
『家庭画報4月号』は、1,400円(税込)。同誌を手にして、髙田賢三氏と「香川漆芸」人間国宝・山下義人氏がコラボレーションした作品が完成するまでの道のりと美しい作品に触れてみては。