救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用を手がけるSmart119が、千葉大学医学部附属病院こどものこころ診療部の佐々木剛副部長・講師による監修で、「コロナ禍の子どものメンタルケア」をわかりやすい一枚のマンガにまとめて、公式サイトで一般公開中だ。
コロナ禍での子どもの戸惑い
さまざまな学校行事が中止となったり、昨年の緊急事態宣言下では休校となるなど、大人たちが経験したことがない状況に直面している子どもたち。
同社によると、飲酒を伴う深夜までの会食や感染に配慮しないなどの大人たちの不用意な行動をTV番組で見て、理解できず悩む子どももいるのだそう。さらに、もし新型コロナウイルスに感染した場合、近所や友だち同士の間で「差別をうけてしまう」と過度に心配する傾向もあるなど、新しい生活様式に大人と異なる視点での戸惑いもあるという。
精神的なショックへの応急手当て
千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学教授の中田孝明氏が代表取締役を務めるSmart119では、そうした子どもへの接し方に迷う親や先生に向けて、寄り添う方法をマンガで配信。災害や緊急時におこる精神的なショックへの対処方法として開発された、子どものこころを傷つけず対応するための応急手当「子どものための心理的応急処置(PFA)」を通じたアプローチで、コロナ禍での子どもたちの心を健やかに保つ方法を解説している。
ステップを設けわかりやすく解説
同マンガでは、事前に状況を把握する「はじめるまえに」、安全や子どもの様子を確認する「見る」、子どもに気掛かりなことなどを尋ねる「聞く」、適切な支援を受けられるようサポートしたり問題対処ができるよう手助けする「繋ぐ」というステップを設け、わかりやすくまとめているのがポイント。
このほか公式サイトの「Smart119 Manga」では、コロナ禍で過ごすために必要なさまざまな情報などをマンガで配信しているので、チェックしてみて。
※画像(株)Smart119 提供