京都府福知山市は、武将・明智光秀ゆかりのまちとしての魅力を発信する活動をまとめた「京都福知山 シティプロモーションブック 光秀イヤー総決算号1500s-2021」を発行。7月下旬から、福知山市内各所などで無料配布する。
450年を1冊に凝縮
2019年からシティプロモーション活動を紹介する冊子を毎年発行している福知山市。2020~21年は明智光秀が主人公の大河ドラマ『麒麟がくる』が放送され、同市でも光秀に関する多彩な事業が行われた。
今回配布される最新号は「光秀イヤー総決算号」と題し、2020年度の活動を中心に、光秀により福知山城が築かれて以降450年の歩みをまとめている。
表紙のイラストは、『この世界の片隅に』などで知られる福知山市在住の漫画家・こうの史代さんが福知山城公式サイトに描き下ろした「麒麟のいる街」。明智家家紋の桔梗の花びらが風に舞うなか、光秀と妻・熙子が平和な世に現れる聖獣・麒麟に乗って飛来する様子が描かれ、光秀を良君として慕う城下町・福知山のリアルとファンタジーが交ざり合う風景が、こうのさん独特の透明感ある色彩により表現されている。
コロナ禍でも奮闘した「光秀イヤー」
誌面では、光秀時代~昭和~現在までの「光秀のまち年表」で、福知山が明智光秀のまちづくりへの挑戦心「光秀マインド」を受け継ぐまちであることを紹介。
歴史パロディの名手・スエヒロさんの作品を圧着ハガキ化した「謀反のお知らせハガキ」が全国的な話題となったオンライン企画「本能寺の変プロジェクト」など、
コロナ禍でも奮闘した2020年度「光秀イヤー」を振り返りながら、2021年度の新たな福知山の挑戦も掲載している。
また、これらの活動で福知山を知った人や、ファンになったという人たちに向け、公式SNSやふるさと納税、移住サイトなども紹介し、継続的な関係構築を目指している。
配布は、福知山市の福知山城天守閣、福知山市立図書館中央館、福知山観光案内所、福知山市役所と、東京の京都府東京事務所で行われるほか、「いがいと!福知山ファンクラブ」入会者にも送付される。また、市の公式サイトでもデータを公開する。
同冊子を手に入れて、「光秀マインド」を堪能してみては。