国内初のまちごとシェアオフィス「WASITA(Work and Stay in Traditional Area) MINO」が、7月31日(土)、岐阜県美濃市相生町にオープンした。
築約150年の長屋に残る伝統と技術を受け継いだ木造建築のシェアオフィスを拠点に、「自然と伝統、繋がり息づくゆたかなまちで働く、暮らす」という価値の創出を目指していく。
歴史ある長屋を改装したシェアオフィス
“うだつの上がる町並み”で有名な相生町に建つ長屋を改装して誕生した「WASITA MINO」。
この長屋は、同地が和紙の商屋町として繁栄していた約150年前頃に建てられた計7棟の集合住宅で、これまで地域の人々の豊かな暮らしを支えてきた建物。
老朽化が進み、建て替えも検討されていたが、伝統や趣を残しながら新しい暮らしと働き方を創るシェアオフィスとして生まれ変わった。
昨今リモートワークやワーケーションなど多様な働き方が叫ばれているなか、「豊かな暮らしの中で、人間らしく働く」という、これからの時代に求められる働き方を追求・創出していく。
心地よく安全に働ける場
同施設は、古民家木造建築の佇まいで、格子で囲まれた通路、
麻炭を塗りこんだ手漉き和紙で覆われた壁、
吹き抜けの多い開放的な空間など、ほかに類を見ないオフィスに仕上がっている。
1Fにコワーキングスペース・ミーテイングルーム、2Fにプライベートオフィスとチームルームを完備。感染症対策やセキュリティ対応、長時間作業できるよう長めに設定された営業時間など、心地よく安全に働けるような環境が整っている。
町と繋がり豊かさを見つけられる場
また、ゲストハウスやレストラン・カフェ、芝生の広がる中庭も併設。シェアオフィス外の店舗と連携したサービスやレンタサイクルのほか、伝統文化体験やワークショップなども予定され、町と繋がって本物の豊かさを見つけることができる。
オープニングに先立ち実施された地域向け内覧会には、近隣に住む約30名が参列し、喜びや期待の声があがっていたという。
自然・歴史文化・人の繋がりが息づく岐阜県美濃市の「WASITA MINO」で、新たな働き方と暮らしを体験してみては。