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期間限定!「最澄と比叡山『戒壇院・法華総持院東塔』」特別拝観を開催

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日本天台宗の祖、伝教大師最澄1200年大遠忌(だいおんき)を迎えた今年。その記念事業として、天台宗・比叡山延暦寺・伝教大師最澄1200年魅力交流委員会は「最澄と比叡山『戒壇院・法華総持院東塔』」特別拝観を開催する。期間は9月12日(日)~12月12日(日)の3ヵ月間となっている。

最澄の思いと比叡山の教え、伝承を五感で感じる

今回拝観できるのは、最澄の畢生の願いであった大乗戒の独立を象徴する授戒の道場「戒壇院」と、最澄が国を譲り人々の安寧を祈るために全国六か所に計画した宝塔の一つであり、国全体を守るとされた「法華総持院東塔」。2つのお堂の拝観を通じて、1200年前の最澄の思いと比叡山の教え、その伝承を五観で感じることができる。

場所は比叡山延暦寺東塔「戒壇院」「法華総持院東塔」。時間は9月12日(日)~11月30日(火)は9:00~16:00、12月1日(水)~12月12日(日)は9:30~15:30で、9月25日(土)26日(日)の2日間は拝観を停止する。拝観料は国宝殿特別展拝観共通券の特別券500円、中高生は300円、小学生は100円だ。なお、延暦寺巡拝料は別途必要で、9月の常設展も拝観が可能。

「戒壇院」


「戒壇院」は、天台宗の僧侶にとって、特別な場所。開祖・伝教大師最澄の志を継いで仏の道に進む決意をし、そのための「戒」を授かる授戒の場だからだ。天台宗の僧侶とて、この堂に入るのは生涯に一度きり。法華の世界の釈迦如来を前にし、先達とも言える文殊・弥勒菩薩に見守られながら、天台座主を伝戒師として「戒」、すなわち「いましめ」を受ける。「戒」とはなにか。それは「光」だという。最澄は「すべての人の中に仏性(仏の心)がある」と説いた。その仏性に光を当てるのが授戒なのだ。

「法華総持院東塔」


「法華総持院東塔」は、法華一乗の教えのもとで世の安寧が実現できるよう、全国6か所に宝塔を建てることを最澄自ら発願した。「法華総持院東塔」は、六所宝塔と呼ばれるこれらの総塔である。塔名にある「法華」とは釈迦の教えであり、「総持」とは密教、すなわち大日如来の教えを指す。最澄は、このふたつの教えを一体のものだと説いた。人の悩みに合わせて仏が姿を変えているのでありその根幹は同体だとしたのだ。教えが表現されているのはその名だけではない。塔内には釈迦の説く法華経の世界と密教のそれが同じ空間に広がっている。「法華総持院東塔」は天台の教えそのものを体現した空間なのである。

戦国時代の文化に焦点を当てた特別展示も開催

また、10月1日(金)~12月5日(日)の期間、比叡山延暦寺秋季特別催事として国宝殿特別展「戦国と比叡展 ~信長の焼き討ちから比叡復興へ~」も開催する。場所は比叡山延暦寺 国宝殿で、時間は10月1日(金)~11月30日(火)は8:30~16:30、12月1日(水)~12月5日(日)は9:00~16:00となっている。「最澄と比叡山」特別券があれば拝観が可能(9月の常設展も拝観可)。なお、延暦寺巡拝料は別途必要となっている。

「戒壇院」は827年創建以来初の一般公開となる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでみて。

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