8月30日(月)、偕成社より、日常会話で使える、動物が登場する英語イディオムを集めた「どうぶつ英語フレーズ大集合!」が発売される。
動物が出てくる英語イディオム
50におよぶ“動物が出てくる英語イディオム”を動物ごとに収録し、中学生ごろからの英語の学習を楽しくサポートする「どうぶつ英語フレーズ大集合!」1,320円(税込)。
著者は、8歳からアメリカのニューヨークなどで暮らし、毎日新聞社の英文毎日局、東京財団政策研究所などで和文英訳や英文での執筆などに携わる河本望さんだ。
元は毎日中学生新聞「英語の森の動物図鑑」
「どうぶつ英語フレーズ大集合!」の元になったのは、毎日中学生新聞で2005〜2006年に連載されていた「英語の森の動物図鑑」。書籍化にあたり、作者の河本望さんが再構成・加筆修正し、グレードアップさせた。
直訳するだけではわからない英語圏の文化
同書では、50のイディオムを紹介。そのどれもに、直訳するだけではわからない、英語圏の文化が現れている。
例えば「Crocodile tears」の直訳は「わにの涙」。意味は「うわべだけの涙・うそ泣き」で、その言い回しが定着した説として、1つには14世紀にヨーロッパで流行した旅行記の存在が挙げられている。
「Lame duck」、直訳「足の不自由なアヒル」は、「任期満了前の、影響力を失った大統領や政治家」を意味。
こちらは19世紀アメリカで、なかなか前に進めないあひると、影響力を失った政治家を結びつけて使われ始めたという。
話のように読んで覚えられる
このように、それぞれのフレーズがどのように生まれたか、使われ方などを見開きで解説。やさしい表現で明快に書いてあるため、お話のように読むことができ、自然にフレーズを覚えられるのがポイントだ。
見ごたえある挿絵は宇田川新聞さん
挿絵は、人気番組「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」のイラストなどを手がける宇田川新聞さん。
同書では英語フレーズの直訳の意味、実際の意味をおもしろく切り取って木版画で表現しており、イディオムを覚えるのにも一役買ってくれる。
文化や歴史に根付いた視点から学習
文法に単語、文章読解と、さまざまな英語学習がある中で、文化や歴史に根付いたおもしろい視点から学習できる「どうぶつ英語フレーズ大集合!」は、英語に親しみを感じ、苦手意識を減らす一助にもなりそう。
子どもはもちろん大人にもおすすめの同書を手にとってみては。