木の家づくりの工務店・未来工房は、チルチンびと「地域主義工務店」の会・森林を活かす都市の木造化推進協議会と共同開催にて、11月7日(日)に木育イベント「森のとびらin福岡」を開催する。
木と森について学ぶ
全国一斉木育イベント「森のとびら」は、街なかや平野部に暮らす人にとってなじみのない山や森が、私たちの暮らすまちとどのように繋がっているのか、暮らしの中に当たり前にある「木」がどのようにして育てられ、まちまでやってくるのかについて考えるイベント。人にとって良い木をきちんと使うことが、山や森にとっても必要であること。そしてそこから繋がるまちや海とも密接に関わっていることを知る機会になることを目指している。
各地の地域工務店が工夫を凝らして開催
「森のとびら」は、全国各地の山に携わる森林組合や製材所と、本物の木で建物を作る地域工務店とが工夫をこらして各地で開催。
大工が教える木工教室や森林ツアー、匂いも手触りも気持ちよくて子供たちが飛び込んでいく「かんなくずのプール」など、森と木を感じられる企画が盛りだくさんだ。
また、単に楽しむだけではなく、木の手触りや匂いを体感しつつ、林業や山の歴史・現状、未来の姿について学ぶことのできるパネル展示や資料配布も行われる。
福岡でもさまざまな企画が登場
「森のとびらin福岡」では、“木に触れ、香りに包まれながら学び、五感を育てる!”さまざまな企画が登場。
<パフォーマンスユニットPUYEYによるおはなし「森とまちを、未来へつなぐ」>や、
<木で遊ぶ・つくる広場>、
<大工さん体験>のほか、<日本の山、林業のことを知ろう!>、<木のおもちゃ広場>、<八女杉端材市>、<マルシェ>などが行われる。
会場は、やかまし村のギャラリー・未来工房本社で、参加費は無料だ。
イベントの開催に至った背景
石油化学工業が発達した現代、戦前は当たり前に身近にあった木の家や木製品、木にまつわる仕事を目にする機会が減少した。また、多岐に渡り山積する家や山の課題は一般に認識しづらい現状にある。
さらに近年、山間部で多く発生する土砂災害は、手入れされていない人工林も原因の一つと言われている。これらの課題解決かつ脱炭素社会の実現のため、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が10月1日(金)に施行された。こうした背景から、「森のとびら」が開催されることとなった。
「森のとびら」は、福岡のほか、10月8日(金)〜11月21日(日)の期間で、全国各地の地域工務店計24社にて開催中なので、「森のとびら」公式サイトでチェックしてみて。