仙台育英学園高等学校が、来年度より、必修科目と部活動に『ハーバード式リーダーシップ養成講座』を導入する。同プログラムが高校生向け必修科目として開催されることは、日本初の試みだ。
仲間の意見を傾聴しながら自分自身も発信
2022年度実施予定のプログラム『ハーバード式リーダーシップ養成講座』は、ハーバード経営大学院の《ケース・メソッド》にて実施される、米ハーバード大をはじめとした世界トップ学術機関で実践されている授業手法。
講義はディスカッション形式で、仲間の意見を傾聴しながら、自分自身も発信していく。
リーダーシップを身につけた人材を育成
対象は、仙台育英学園高等学校AJ(英進進学コースの特別選抜クラス)生及び、学園から選抜された部活動・文化部でマネジメントを担う代表生徒。
プログラムを通し、学力だけではなく社会で活躍するリーダーシップを身につけた人材を育成することが目的だ。
授業は日本語で、各回2時間・6回以上、Zoomを使用しオンラインで行われる。
講師は、2019年にハーバード経営大学院を卒業し、某有名IT企業に勤める高田愛美さんだ。
試験導入で1年間に10回程度の研修を実施
また、同プログラムの本格導入に先駆けて、仙台育英学園高等学校では今年度から試験的にこの研修をスタートし、試験導入では、1年間で10回程度の研修をZoomにて実施。
その際、参加生徒が異なる立場や意見の狭間で葛藤する場面も見られたが、ケース・メソッドを通し、自分の視点だけでなく、他者の視点も取り入れつつ物事を考え、解決策を提案する力を確実に身につけた。
さらに、単に同調するのではなく、自分とは異なる意見・考えを尊重しつつ自分の考えを発信することの重要性も学んだという。
プログラムを体験した若い世代の活躍に期待
インターネットの普及により日本と世界との距離は近く、グローバルな環境でも自己発信だけではなく、他者の視点を取り入れて物事を考えるようになることが一層求められている昨今。
世界を舞台に、このプログラムを体験した若い世代がリーダーシップを発揮して活躍する日もそう遠くはないかもしれない。