広島県が主催する「D-EGGSプロジェクト(以下、「D-EGGS」)」と高専生と企業をつなぐハブとなるイベント「高専キャラバン」の共同長期インターンシップで、全国から集まった高専生らでつくるグループが「New Normal」をテーマに3つのスマートフォンアプリを開発した。
今回は高専生特別枠を用意
D-EGGSはコロナによって変わった暮らしをより良くするためのデジタルプロダクトを企画・開発し、実証実験まで行うプロジェクト。今回は高専生特別枠が設けられ、高専生らが参加。フラー社はメンターとして参画した。
3つのスマートフォンアプリが登場
今回開発されたアプリの1つ目は、会社に訊くアプリ「CUE」。同アプリは、就活生がフォーム入力形式などで企業に質問を行い、企業がその質問に対して映像で回答を行うアプリだ。就活中のメンバーから出たアイディアで、コロナ禍では会社説明会などでオフィスを見る機会が激減し、社内の雰囲気を感じ取ることが出来なくなってしまったという気付きから誕生した。
2つ目は、緩やかに繋がれる新しいスポーツ観戦のかたちを提案する「FUN LINE」。同アプリは、同じ趣味の人とアバターを通じて、好きな場所で、それぞれのスタイルでスポーツ観戦ができるアプリ。掲示板のようにリアルタイムでメッセージを伝えることもでき、知らなかった情報を知ることができる。
スポーツ観戦が好きなメンバーから出たアイディアで、コロナ禍でスタジアムに行けなくなった人、友達と鑑賞できなくなった人がアプリ上で試合を見ながらスタジオに行かなくても・知らない人同士でも気軽にコミュニケーションを取ることを目指し制作された。
3つ目は、離れて暮らす大切な人の様子がわかる見守りアプリ「アンド」。元気度によって3段階に変化するアバターで、自分とペアの様子を直観的に把握することができる。
心身の健康に欠かせない適度な外出を促進するため「外出時間」の記録も可能で、気軽にデータ共有しながらお互いに見守りあうように健康を管理できる。コロナをきっかけに「祖父母など遠く離れた家族の健康が気になる」という思いから誕生した。
今回開発した3アプリの詳細と実証実験の結果は、他の参加企業とともに11月20(土)、21(日)の両日に開催する「D-EGGS」の「DemoDay」で発表される。続報を期待しよう。
D-EGGSプロジェクト:https://newnormal.hiroshima-sandbox.jp/