2022年1月10日(月)13:00~17:00に三島市民文化会館大ホールにて、「第5回しゃぎりフェスティバル」が開催される。同イベントは、静岡県無形民俗文化財指定「三島囃子(はやし)」のうち、江戸時代に発祥したとされる祭り囃子「しゃぎり」の永続発展に向けたイベント。コロナ禍における新しい伝統芸能の在り方を模索する。
三島の祭り囃子「しゃぎり」
江戸時代に当時の東海道三島宿で東西の文化が入り混じり出来上がったとされる三島の祭り囃子「しゃぎり」。摺り鉦の大編成による演奏は、耳をふさぎたくなるような「爆音」が特徴だ。
地域文化の担い手育成へと繋げる
同イベントは、祭りのBGMとなっている祭り囃子「しゃぎり」を祭りからあえて切り離し、その魅力を様々な角度から伝えるイベント。子どもたちをはじめ多くの人に「しゃぎり」の魅力を伝え、地域文化の担い手育成へと繋げていく。
楽しい企画が盛りだくさん
第5回を迎えた同イベントでは、町内有志によるしゃぎりの演奏の他、博士のキャラクターに扮したメンバーが子ども向けにしゃぎりをおもしろおかしく伝えるしゃぎり講座、しゃぎりの特徴である「爆音」を楽しむゲームなど楽しい企画が盛りだくさん。
マスクをしながらの演奏を可能にした「しゃぎりマスク」を衣装の一部として使い、ウィズコロナの時代に合わせた新たな祭り衣装のあり方を提言していく。
「農兵節」や「和太鼓」も参加
同イベントでは、普段交わることのない「しゃぎり」以外の三島の伝統芸能「農兵節」や「和太鼓」も参加して行う「しゃぎり」とのコラボ演奏も実施される。それぞれの伝統芸能継承への新たなるスタートに向け気持ちを一つにする。
永続的発展のための3つの柱
同イベントは、県無形民俗文化財指定「三島囃子」のうち、江戸時代に発祥したとされる祭り囃子「しゃぎり」の永続的発展のために、『より多くの人に「しゃぎり」の魅力を知ってもらう』『大人の「しゃぎり」の発表の場を作り自己研鑽を促す』『「カッコイイ大人のしゃぎり」を見せ子供たちのあこがれる存在を目指す』の3つを柱として開催されている。
さらに今年度は、「しゃぎり」を通じた障害のある人たちとの交流や、「しゃぎり」を活用したお土産の開発企画も進められている。気になる人は「第5回しゃぎりフェスティバル」に参加してみては。
■第5回しゃぎりフェスティバル
会場:三島市文化会館 大ホール
入場料:無料・要整理券(※)
※新型コロナウイルス感染症対策の一環として入場制限を実施