ソマノベースでは、土砂災害による人的被害をゼロにすることをビジョンに掲げ、森林活用や木育、木材製品の開発を行なっている。この度、新しく「戻り苗」の販売を開始したので紹介したい。
どんぐりから苗木を育てるセット
「戻り苗」は、誰もが山づくりに参加できる新しいカタチの観葉植物。どんぐりから苗木を育てるセットになっており、購入者の元で育った苗木は、ソマノベースが引き取り、山へ植林する。
育てる期間は約2年間。その後、苗木が植林される和歌山県の木材を使用した製品を購入することもできる。
国産ヒノキで作った木鉢
「戻り苗」に入っているのは、どんぐり、木鉢、コンテナ、土、栄養剤など、どれも家庭やオフィス、教育現場などの室内で元気に育つよう、樹木医のアドバイスを受けながら選定したもの。
国産ヒノキで作った木鉢は、香りと手触りを楽しんでもらえるようにこだわり、和歌山県田辺市の職人が一つ一つ手で作っている。
誰もが山づくりに参加できる新しいカタチ
ソマノベースの原点にあるのは、2011年に起こった「紀伊半島大水害」。代表の奥川氏はこの水害で被災し、土砂災害により大切な人や町を失った。
同じような悲劇が起こらないようにすべきことは何か、長年模索を続け、見つけたのが土砂災害と「山づくり」の関係だったという。
木は、自然の力で土砂災害のリスクを下げる役割を担い、根は山の表面の土を掴み土砂の流出を防ぎ、幹は水分を溜め込んで、川に大量の水が流れ込むことを防ぐ。
一方で、木材価格の低下や人手不足などの多くの課題から、山を管理する人たちは「植林」にお金が割けず、伐採した後も新しい苗木が植えられない山が増加。そうした山は災害リスクが比較的高く、危険な状態にあるとも言える。
木を適切に使い、また植える、その循環を守ることは災害リスクの低い山をつくる上で大切なこと。「戻り苗」は、どこにいても、どんな人でも、苗木の生産に関わることができる。
オンラインストアをオープン
そこで今回、「戻り苗」をより多くの人に購入してもらえるよう、オンラインストアをオープン。どんぐりの育て方やソマノベースが大切にしたいストーリーなども掲載している。
普段の生活で山について考えることは少ないかもしれないが、災害は身近で、いつ誰の身に起きるか分からないもの。木や山、災害など、何かのキーワードに興味を持った人は、この機会にチェックしてみて。
戻り苗 ONLINE STORE:https://modrinae.myshopify.com/