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「エコルとごし」のオープンに先駆け、品川歴史館企画展「品川用水」開催中

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品川区は、2月5日(土)~3月13日(日)の期間、品川歴史館で品川歴史館企画展「品川用水」を開催中だ。

同展では、人々の生活を支えた品川用水の誕生から終焉、そして品川の村々に与えた影響について紹介されている。

品川用水


江戸時代から大正時代頃まで、現在の品川区域の大半には田畑が広がっていた。その農業を支えたのが品川用水だ。

江戸時代、品川区域の農耕は自然の条件に恵まれず天水や湧き水に頼るしかなく、かんばつに苦しむことが多かった。品川区域の村々は、幕府に対して灌漑(かんがい)用水の開削についての嘆願を長い間続けてきたという。

1667(寛文7)年、幕府から開削工事の許可が出され、1669(寛文9)年に品川用水が完成。今の武蔵野市から三鷹市・調布市・世田谷区・目黒区を通って、延長7里半(約30km)に達した。

この用水を利用した田地の面積は、約140町(1町は約1ヘクタール)に及ぶ。


品川用水は、大井のニンジンや居木橋のカボチャなど、江戸野菜の生産に重要な役割を果たし、近代以降は都市化が進んだことで工業用水となり、やがて排水路へ姿を変えてきた。

現在、品川用水は暗渠化され、その姿を見ることはできないが、江戸時代から約280年の間、品川の人々の生活に恩恵や問題をもたらしたという。

同展では、同館が所蔵する品川用水の絵図や古文書、写真などとともに品川用水の誕生から終焉、品川の村々に与えた影響について紹介。合わせて、今後2月26日(土)、3月13日(日)は、学芸員による展示解説を実施予定だ。

品川区は今年5月、戸越公園内に環境学習交流施設「エコルとごし」のオープンを予定している。今後、品川歴史館では、品川の歴史と環境について楽しく学べるよう同施設と連携して事業を行っていく。

開催概要

“品川歴史館企画展「品川用水」”の観覧料は、一般100円、小・中学生50円。また、20人以上の団体は2割引。70歳以上の人、障害のある人、品川区立・区内在住の小・中学生は無料だ。

興味のある人は、“品川歴史館企画展「品川用水」”とともに、学芸員による展示解説もチェックしてみては。

【関連イベント 学芸員による展示解説】
開催日時:2月26日(土)、3月13日(日) 各回15時~15時30分
会場:品川歴史館2階講堂
定員:50名(申し込み不要、先着順) ※企画展の観覧料が必要。

※新型コロナウイルスの感染状況によっては開館日などに変更が生じる可能性がある。事前にホームページで確認を。

■品川歴史館企画展「品川用水」
会場:品川歴史館
住所:品川区大井6-11-1
開催時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日
品川歴史館公式:https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html

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