ベテランから若手まで表具師62名が所属する京都表具協同組合では、京都市中小企業デジタル化推進事業の採択を受け、所属組合員が制作した「京表具」の逸品を販売するECサイ「SENSE of 京表具」を完成させた。今までには無かった正真正銘の「京表具」オンラインショップの誕生だ。同オンラインショップは、2月28日(月)に一般公開した。
京都の美意識に支えられ、発展してきた「京表具」
日本美術と文化を象徴する真の傑作と言える絵画、書を彩り続けた「京表具」は、古の都に活躍した匠の心・技を今に伝え、日本の美意識を極限まで追求した伝統工芸だ。
同組合では、「この本紙を掛け軸・額にしたい。屏風にしたい。」と利用者から依頼を受けると、最初に本紙について考察をする。書であれば言葉の意味、画であれば何を表しているのかを読み取り、取り合わせをする。
取り合わせとは、本紙の持つ意味によって、表装形式、表装裂の組み合せや配色、寸法などを選定するもので、表装作業で最も重要な工程だ。無限の裂地の取り合わせから選ばれた、たった一つの本紙と裂地の出会い。調和という域を超え、出合うべくして出合った取り合わせこそが「京表具」の真髄であると同組合は考えている。
京都表具協同組合について
「京都表具協同組合」は、掛け軸・屏風・額・襖の新調や修復、和洋室内装など、千年の歴史を持つ「京表具」の伝統と技法と、たゆまぬ研鑽で修得した新しい技法であらゆる用命に応える伝統工芸職人「表具師」の集団だ。
同組合は、第二次世界大戦後の混乱期を経て、ようやく経済復興しつつあった昭和30年に創立された。相互扶助精神に基づき、業界と組合員が共に繁栄することを目的としている。昭和34年2月に法人化し、京都府知事認可団体として活動している。
「京表具」は、平成9年に経済産業省から伝産法に基づいて「伝統的工芸品」の指定を受け、平成19年1月に特許庁より地域団体商標登録(第5020348号)を受けた。同組合は、正当なライセンスに基づいて「京表具」の名称を使用している。
商品について
商品は、同組合の審査に合格した商品しか販売していない。
また、同オンラインサイトには、現在、撮影中・審査中の商品などを続々と追加していく。
今後も、魅力的な商品がどんどん増える、「SENSE of 京表具」をチェックしてみて。
SENSE of 京表具:https://sense-of-kyohyougu.com/