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「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」が国立映画アーカイブで開催

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国立映画アーカイブにて、3月15日(火)より、上映企画「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」が開催される。

サイレント映画期から現在活躍中の監督まで

今回上映されるのは、28作品(14プログラム)で、120年以上にわたるフランス女性監督の歴史を辿るものとなっている。

想像力あふれる物語と演出で、いまもなお魅力的なアリス・ギイの作品集(1898年~1907年)や、第二次世界大戦直後の撮影所で活躍した女性監督ジャクリーヌ・オードリーが女性の同性愛を正面から描いた『オリヴィア』(1951年)、ヌーヴェルヴァーグの先駆となったアニエス・ヴァルダの代表作『冬の旅』(1985年)、そして『燃ゆる女の肖像』(2019年)などで知られ現在最も注目を集める監督のひとりであるセリーヌ・シアマ監督の『ガールフッド』(2014年)など、幅広く上映する。

スターたちの監督作も

また、ルイ・フイヤード監督『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』で演じたイルマ・ヴェップ役などで知られ、フランス・サイレント映画期を代表するスターであるミュジドラが監督・主演した『ドン・カルロスのために』(1921年)、『太陽と影』(1922年)も上映。

さらに、フランソワ・トリュフォー作品など数多くの映画に主演したジャンヌ・モローの監督作『ジャンヌ・モローの思春期』(1979年)を、国立映画アーカイブ所蔵の35mmフィルムで上映する。

音楽にも注目の作品

音楽にも注目の作品も登場。マリー=ルイズ・イリブ監督『魔王』(1931年)は、ゲーテの詩をもとにしたシューベルトの歌曲『魔王』の映画化作品。特殊撮影をふんだんにつかった大胆な演出と、魔王に襲われる子どもの名演も必見だ。

生伴奏付上映やトークも開催

シネマテーク・フランセーズが復元したサイレント映画『スペインの祭』(1919年)と『太陽と影』(1922年)の上映では、湯浅ジョウイチ氏と鈴木真紀子氏による生伴奏付上映も開催。

初日の3月15日(火)のアリス・ギイ作品集上映後には、坂本安美氏のトークも行う。

現在、前売指定席券が発売中。会場でのチケットの販売はないので、興味のある人は前売指定席券を手に入れよう。詳細はHPで確認を。

世界的に女性監督の活躍が注目されている今、改めてフランスにおけるその軌跡をたどってみては。

■「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」開催概要
会期:3月15日(火)〜27日(日)
会期中の休館日:月曜日
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU 2階
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/france202202/

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