シェア・マインドは、食品ロス削減・食料支援等を目的とした日本初のチャリティレトルト食品『スタンバイ』の事業を開始する。
食料支援・食品ロス削減・就労支援が目的
『スタンバイ』の事業では「食料支援」「食品ロス削減」「就労支援」を盛り込むという。
規格外の食材を用い、レトルト食品を製造。1パックが販売されると、全く同じ1パックのレトルト品が生活困窮者の手に届く仕組みだ。支援先は、行政、食料支援団体、こども食堂と連携し実施される。
価格は1パック500円前後となる見込みで、7月に一般販売を開始予定。オンラインでは、6個パックからの販売を予定しているとのこと。
年間570万トンの食品廃棄量
令和元年度公表のデータによると、日本の食品廃棄量は年間570万トンにものぼり、事業系ロスでは、規格外、外装傷、売れ残りの食品などが廃棄されているという。
その一方、日本では今日の食費にも悩み、不安の中で暮らす家庭がある。
代表理事の言葉
シェア・マインド代表理事の松本靖子氏は「食料支援を始めて7年目。困窮家庭からの需要は年々拡大し、それぞれの抱える問題が深刻化しています。給料日まで、食べ物が足りるか何度も冷蔵庫を確認するお母さん。教科書を買えない大学生。冷暖房を2年使わず耐えているという若者…。一方、食料支援の現場は安定した収入源が無いため、保管や配送が叶わず、野菜や肉、魚の寄付を見送らなくてはならない事も。『困っている人に、体に栄養のつく物を食べてほしい。』という思いで、この事業を考案しました。ご寄付食材を調理しレトルト化してしまえば、食べ物の期限を先延ばしする事ができ、常温で保管できます。販売先でも支援の現場でも、取り扱いのシチュエーションを問いません。SDGsが注目されている今、多くの方に協力して頂けたら。」と語る。
事業の協力者を募集中
サンプル品を食べた寄付者から「食品廃棄のシーンをテレビで見る度、何とか困っている人に届かないのかと思っていた。この事業に共感する」「私にも少しずつ役立てる仕組みを待っていた。定期的に購入して応援するつもりです」といった声が寄せられているという。
現在シェア・マインドでは、上記事業の協力者を募集している中だ。7月までに強化募集しているのは、定期購入協力者、厨房維持のための資金協力者、企業からの食品協力などだという。
事業が軌道に乗れば、地域の厨房として、子どもたちへの料理レッスンや食育も行いたいとのこと。
チャリティレトルト食品を食べて、困っている人の支援につながる活動をしてみては。
シェア・マインド:https://www.sharemindjp.com/