愛媛県の西南部に位置する南予地域に未曾有の被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。
災害から復興に向けた歩みを伝え、Withコロナ時代の“地方”の楽しみ方を提案する「えひめ南予きずな博」が4月24日(日)~12月25日(日)の期間に南予全域で開催される。
地方暮らしの魅力を実感
コロナ禍でテレワークのニーズ拡大や地方移住への関心が急激に高まる中、「えひめ南予きずな博」が特に力を入れているのが、南予の5市町(宇和島市、大洲市、内子町、伊方町、愛南町)で実施されるワーケーション・ファミリーワーケーションだという。
南予特有のゆったりした時間の流れの中、地域活動の拠点となっているワークスポットでテレワークができる。それぞれの地域のリアルな暮らしや食を味わいながら、子どもと一緒に大人も楽しめる5市町独自の体験も用意されているので、家族で地方暮らしの魅力を実感できそうだ。
伝統的な町並みや里山の美観で知られる内子町では、和紙などの伝統産業を学び、和紙づくりに挑戦したり、廃校や古民家を活用した地域の先進事例を巡ったりしながら、各地にあるコワーキングスペースでテレワーク。
また、愛媛県の南端にある愛南町では、イノシシなどの狩猟に同行する「ジューガイツアー」に参加できるなど、地元でも希少な体験が盛り込まれている。
西予市にある「atelier O-HUIS」は、オランダ出身の芸術家ケース・オーウェンスが作り上げたアトリエをホテルとしてリノベーションした空間。
1日1組限定ステイの限定ステイが用意されている。また、食事は専属のシェフが愛媛の食材を生かし、フレンチと和食を融合した料理でもてなすという。
南予の自然を生かした企画も豊富。松野町の滑床渓谷にある宿泊施設「水際のロッジ」では、ロッジ周辺でツリークライミング体験ができる。
また、併設されたイタリアンレストランでは、ナポリピッツァの世界大会などで数々の受賞歴を誇る岩澤正和氏監修の食事も楽しめる。
被災地域の支援に
開催期間中に発行される「えひめ南予きずなカード」は、被災、コロナ禍と苦境が続く南予地域の各店舗を支援するプロジェクト。加盟店舗でカード(500円)を購入すると、割引などのさまざまなサービスを受けられる。カードの売上は全て店舗の利益となり、カードを持つだけで南予の応援につながる仕組みだ。
“地方暮らし”に興味のある人、既存のスタイルとは異なる旅をしたい人などは「えひめ南予きずな博」をきっかけに南予地域に足を運んでみては。
「えひめ南予きずな博」公式サイト:https://kizunahaku.com/