さが県産品流通デザイン公社が、佐賀県の県産品を厳選したセレクトショップ「SAGA MADO」にて、4月16日(土)〜5月15日(日)の1カ月間、小城市牛津町で100年以上続く県内唯一の麦わら帽子の製造工房「森山製帽所」のポップアップイベントを実施。
全国的に気温が上がり、初夏を思わせるようなこの季節に、夏気分を先取りし、昨年好評を得た同イベントが再び開催される。
丁寧な手仕事で作られた麦わら帽子
「森山製帽所」は1920年(大正9年)創業、現代表で3代目の森山眞登氏の祖父が帽子専門店を始めた、今では全国で数軒のみとなった麦わら帽子を製造する工房だ。
麦わら帽子の生産拠点の多くが海外へ移ったことにより、安価な海外産のものが普及し始め、国内での生産は少なくなったが、「森山製帽所」は現在でも、初代の頃から受け継がれてきた帽子専用ミシンを使い、一から製作している。
自然素材の良さや大量生産製にはない温かみ
同工房の麦わら帽子は、「麦稈(ばっかん)真田編み」と呼ばれる麦を編んだ紐を手作業で縫製し、金属の特別な型に熱を加えてプレス、最後に滑り止めの中布やリボン等を装飾しようやく完成と、丁寧な手仕事で作られているのが特徴。
昔ながらの製法で、ひとつひとつ丁寧に縫いあげられた麦わら帽子は、自然素材の良さや大量生産製にはない温かみ、そして昔懐かしい風合いを醸し出している。
麦わら帽子の販売や「リボン装飾」を実施
昨年4月にポップアップイベントを開催した際は、リボンの色を選んでその場で森山眞登氏が装飾する「リボンオーダーメイド」が好評で、一時行列が出来るほどだったそう。
今回「SAGA MADO」にて開催される「旅する麦わら帽子 ― 森山製帽所 ポップアップイベント ―」では、新作の子ども用麦わら帽子を含む約20種類の麦わら帽子の展示・販売を実施。価格は大人用3,300円~、子ども用2,640円~となっている。
また、4月24日(日)・最終日となる5月15日(日)の11:00~15:00には、前回好評だったリボン装飾「リボンオーダーメイド」の実演・販売を行う。
同ポップアップイベントで、自分にぴったりの麦わら帽子を見つけてみては。
■SAGA MADO特設エリア
住所:佐賀市駅前中央一丁目4番17号 コムボックス佐賀駅前1階
SAGA MADO公式サイト:https://sagamado.jp/