埼玉県ふじみ野市では、令和4年度から、こどもにやさしいまちを実現し、こどもの未来を育むため「ふじみ野市こどもの未来を育む条例」が制定された。
こどもの権利擁護に加え、体力向上を条例の柱とする内容は、全国初となる。
内容
こどもを取り巻く環境は、日々変化しており、全国的にこどもにとって大切な権利が脅かされる状況が続いている。また、こどもにとって身近で自由な外遊びの場が減少したことにより、豊かな成長を支えるはずの体力が低下し続けており、国全体で深刻な問題となっている。
同市においても例外ではなく、これまでもこどもの健やかな成長を支えるための施策が推進されてきたが、こどもの権利擁護と体力向上に向けた取り組みを、より一層推進していくことが求められている。
こどもたちが直面する問題を解決することができる、こどもにやさしいまちを実現し、こどもの未来を育んでいくため、市の行政機関だけでなく、家庭や学校をはじめとした地域社会全体で取り組む体制を整え、推進していくという。
こどもの未来を育むという意識を市全体で共有していく上で、まずは本条例を広く周知・啓発していくことが重要となる。4月1日(金)の条例施行に合わせて逐条解説が公表されたとともに、助成事業を活用した副読本の作成や7月30日(土)には「こどもの未来をはぐくむシンポジウム」の開催も予定されている。
特徴
こどもの権利を守ることと体力の向上を図ることは、こどもの未来を育む上で欠かせないもの。同条例は、こどもの育みを総合的に支援していくための条例として「こどもの権利擁護」と「こどもの体力向上」を条例の2本柱に位置付けている。
今回、同条例が制定されると、こどもの権利に関する条例としては県内市町村初となり、こどもの権利擁護と併せてこどもの体力向上を条例の柱とする内容としては全国初となる。
全国初となる「ふじみ野市こどもの未来を育む条例」の今後にも注目してみて。