岩合光昭写真展「PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」が、恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館にて、6月4日(土)〜7月10日(日)に開催される。野生動物の生態に迫る作品が100点以上並ぶ。
世界最大級の熱帯湿地「パンタナール」
「PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」は、ネコ写真の作品で知られる動物写真家・岩合光昭氏が、南米大陸中央部に広がる世界最大級の熱帯湿地パンタナールで撮影取材した作品を集めた、野生動物ドキュメンタリー写真展。
パンタナールの大部分はブラジルに広がり、一部がボリビアとパラグアイにまたがっている。そのスケールは日本の本州の広さに匹敵し、ブラジル側の大半が「パンタナール保全地域」として世界自然遺産に登録されている。雨季と乾季でドラマチックな変化を見せるこの世界でも希有な大湿原は、12種類の生態系を有し、多彩な野生動物が息づく世界屈指の生命の宝庫となっている。
多種多様な野生動物たちの生態に迫る
岩合氏は、1986年に『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を飾ることになった際、編集者から最も興奮する場所として“パンタナール”という言葉を聞き、いつか訪れることを願っていたそう。後年になってようやく念願叶い、2015年から3年半の期間に5回にわたるパンタナール撮影取材を決行した同氏は、多種多様な野生動物たちの生態に迫り活写した。
同展では、この取材で撮影された迫力ある100点以上の作品により、清流がつむぐ生命の輝きを展示する。2メートルを超える大サイズを含む作品群により、その活き活きとした生物多様性を味わおう。
同氏の野生動物の息吹を感じるその写真は、世界的に高く評価されている。半世紀以上続けているネコの撮影にも力を入れ、2012年、NHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」が放送開始。『どうぶつ家族』『ネコライオン』『虎』など著書も多数あり、2019年「ねことじいちゃん」など映画監督もつとめている。
トークイベントも開催
同展では、展覧会図録として、岩合光昭写真集『PANTANAL』3,300円(税込)が発売される。
また、関連イベントとして、6月25日(土)11:00~と14:00~に「岩合光昭スペシャルトーク」を同館1階ホールにて開催。トーク終了後にサイン会も実施される。先着150名で料金は無料。当日10時より1階総合受付にて整理券を配布する。※諸般の事情により変更となる場合がある。
観覧料は、一般800円、学生640円、中高生・65歳以上400円ほか。オンラインによる日時指定予約を推奨しているので、詳細はホームページで確認を。
「PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」で、岩合光昭の新たな世界を体験してみては。
■東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10〜18時(木・金は20時まで)、月曜休館
HP:https://www.topmuseum.jp
岩合光昭オフィシャルサイト:https://iwago.jp/