大阪YMCAは、全YMCA参加者に水の安全の啓蒙活動を行うために開始された「全国YMCAウォーターセーフティーキャンペーン」の一環として、6月19日(日)に水難事故防止に向けた着衣泳教室を開催。当日は、14組33名が参加した。
レジャーシーズンに増える水難事故防止を目指す
コロナが落ち着きはじめ、これからのレジャーシーズンでは、川辺や海に出かける家族が増加することが予想される。その中で懸念されるのが、児童を中心とした水難事故だ。
そこで大阪YMCAは、水難事故を一件でも減らすために、6月~8月の期間でウォーターセーフティーキャンペーンを実施することになった。
着衣泳指導では、実際に着衣状態でプールに入ってもらい、身動きの取れにくさを体験する機会が設けられた。また、水難事故に関する基礎知識や、「事故が起きないようにするためには、事故が起きた場合はどうするのか」についての講義も行われた。
ポスターを使った水の事故に関する説明
体験会の始まりは、身近に潜む水難事故の危険性について記載されたポスターを使い、水の事故に関する講義が行われた。講師の小島氏が「実際にどのような場面で水難事故が起きているか」に関して、具体的に危険な場所を挙げながら、水の事故が起きないようにするための知識について説明したという。
その後、「水難事故の救助方法」「水難事故に関する誤った知識」についての解説があり、正しいと思われがちな行動が実は危険であるといった行動パターンがいくつか取り上げられた。
事故を想定した体験・事故発生時の対応方法
水難事故に関する講義が行われた後、実際に入水し、水難事故を想定したリアルな体験と事故発生時の対応方法や救助方法、陸に上がるテクニックが解説された。
着衣時と水着時の動きづらさの違いを体感するために、まずは水着でウォーミングアップし、その後、洋服を着た状態で入水。児童たちは、初めての経験で身動きの取れにくさに苦戦しているようだったという。
また、事故発生時の対応方法の一つとして、ペットボトルを持って浮く感覚を体験し、習った受け身の取り方が実践された。
慣れない体験の中でも、講師のアドバイスを聞きながら、真剣に取り組む児童の姿が印象的だったという。
水難事故防止の心構えを紙芝居で説明
実際の体験を終えた後、紙芝居を使って水の事故に遭わないための心構えについて説明された。
実際に体験した後に、子どもだけで遊びに行かない、足の届かないところで遊ばない、落ちたらすぐに戻る、戻れない時は浮く、人が溺れていたら浮くものを投げる、という心構えや説明がされたことで、より水難事故に対する理解や関心を深める機会となっただろう。
この機会に「全国YMCAウォーターセーフティーキャンペーン」をチェックして、水難事故の知識をつけよう。
普通救命講習会の実施:https://osakaymca.or.jp/wellness/sports/swimming/watersafety.html